一夜漬けは辛いぜ
「で、どこが分かんないの?」
「ええとね。まず、何が分かんないのかが、分かんない」
「まじか~」
「まじです。ただ、分かっていることがただ一つだけある」
「それは……」
「”何が分からないかが、分かんない”。これは、分かるものが多すぎてではないこと」
はたまた電話越しに深いため息が聞こえる。
「とりあえず基礎からやりますか」
「は~い」
「どうしてこの子はこんなにも元気なの」
「元気がとりえなんで。にこ~」
一夜明け……。登校中。
「昨日はまじでありがとな。蒼空のおかげで、俺、今日のテスト自信満々でござる。蒼空殿に感謝だな」
「昨日てか、ほとんど今日だったけどね。そりゃどうも」
昨日の勉強会はなんやかんやで3時までまで続いた。
「おかげさまで僕は寝不足だよ」
「ごめんって」
手を合わせて詫びる俺に、蒼空はため息を返した。
「あんだけ付き合わせて僕の睡眠時間奪ったんだから、それなりの点数はとってもらわなきゃ困るな」
蒼空から目を逸らしながらしどろもどろに答える。
「さっきも言っただろ。自信は満々だって」
「だったらなんで目を背けるのかな?」
「いいから。勉強会の復習すんぞ」
「逃げたな」
「ほら、早く」
「はいはい」
* * *
この日常が今はただただ懐かしい。
”このコーナーも段々回数も一回の長さも減っている。推測するに、お前。もしや、ネタ切れか?”
はぁ? お前が自重しろってうるさいから。前世の回想シーンをメインにしてやってるんだろ。なんで感謝して欲しい所を責めるんだよ。逆だろ。逆。
俺がこのコーナー内で寄り道すると早よ戻れ言ってくるのはどこのどいつだ?
それもあれもぜ~んぶ俺だよ~。あぁ~また自ら悲しい現実を突きつけてしまった。”あぁ~また俺なんかしちゃいました?”みたいな雰囲気で言うなし。言っとらんから。
もうこのコーナーが少なくて寂しいって素直に言えばいいのによ。もう頑固さんなんだから。
自作自演キツイって。改めて考えて見ろよ。これ全部俺一人でやってるんだぞ。悲しい。寂しい。虚しい。の三連覇なんだが? このコーナーそうゆう所が俺に大ダメージを与えるから。最初の勢いからどんどん少なくなっていったわけ。俺のこの気持ち分かるか? 分からないだろ。お前ごときが俺のこの孤独さを分かってたまるもんですか。
ぜぇぜぇ。ってことなんで。少なくなっていたんだよ。はい。これがこのコーナーの真相でした。満足ですか?
えぇ~でもそうゆう所が見たくて楽しみにしてる人もいるわけで。そうだよね。そうだよね。このコーナーおもろいよな。俺自身もさ。本当は自作自演しながら思っていたんだよ。
ぐさっ。自分で自分にとどめを刺しちまった……。バタッ、チーン。
* * *




