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念願の異世界転生、転生先はまさかの木!!  作者: 未光
前世の話をしまようか

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6/23

嘘だと言ってくれ〜〜

通知は蒼空からだった。メッセージを受け取り俺は絶望した。


「う、嘘だろ……」

 

 蒼空のメッセージがこれだ。


「大地。忘れてるかもだから、一応伝えとくけど、明日テストだからね」


 やばいやばいやばいやばいぞ。ちょいちょいちょい。嘘だって言ってくれ。

 異世界に転生したら、今の知識なんて要らないんだから。適当にやればいいだろ。そう絶望することないだろ。

 とか思ってんじゃないだろうな。チッチッチッチッその考えは、甘いな!!

 いいか? よく聞け。転生系の漫画とかではな。この現在の知識で無双するとかそうゆう話をよく聞くだろ。異世界先で俺が無双できる可能性を少しでも上げるために。俺はこの世の知識を知らなければいけないんだぁ~~~。

 さっき読んでいた漫画内でも、この世の知識を使用してるんだ。俺は、アホでもバカでもないから、この世を諦めたりしないのだ!!


 と、自慢げに考えてる場合じゃねぇ。早く勉強せな。ほんまにヤバいことになる。

 スマホを壊れない程度にソファにぶん投げた。そして、急いで机に向かった。ノートと教科書を開き、準備は満タンだ。だがしかし、まったくもって集中できない。段々焦りも増え、余計に集中できなくなった。


「しょうがない。この手は使いたくなかったが……」



* * *

 寝なきゃいけんのに。寝れないあれだ。ほら、遠足前の子供みたいな。あぁ、”ぷ、お前子供かよ”って思ったやつに出てこい。ぶっ飛ばす。

 まぁ子供に変わりないんだがよ。高校生だし。成人しとらんし。だけどよ。遠足前の子供って言ったあとに子供かよって言ったやつは許せん。なんでかって? そんなん決まっとる。だってそれは幼稚だってことやろ。それは許せん。俺は高校生の子供であって。幼稚園生の幼児ではない。分かったか。そこを勘違いされたら、俺の尊厳が……。

* * *



「というわけでありまして。蒼空様もテスト勉強でお忙しいこと重々承知しておりますが、何卒何卒私(わたくし)めに勉強を教えてくれないでしょうか?」

「とりあえず状況は分かった。そこでだ、大地。今の時刻はなんだ?」

「えっと11時28分でございます」

「じゃあ僕が大地に連絡したのは?」

「えっと確か……。帰ってすぐだったか……。すぐでしたので、1時か2時ぐらいでございます」

「電話するならもっと早くに電話するべきじゃなかった?僕、送ったよね。分からない所があったら、教えるから頑張ってねって」


 俺はスマホをぶん投げた時の事を思い出した。その時画面をつけっぱにしていたことを。


「僕そろそろ寝ようと思ってたんだけどな」

「ももも申し訳ございません。明日がテストだって聞いて、俺焦っちゃって。俺なりに頑張ろうとしたんだけど。なかなか集中できなくて……。最後の砦って思って蒼空に……。気づかずにすいません」


 虚しく響く俺の声に重なるように、電話越しからため息が聞こえた。


「はぁ~今度なんか奢れよ」

「ってことは……。もしかしなくても……」

「今回だけだからね」

「やっ……。んっんっ。身に余る光栄でございます」

「てか、いつまで敬語続けんの?とりあえず敬語はやめやめ」

「お願い事してたからさ。敬語の方が良いかなって。とりあえず、まじでありがとう蒼空~。俺頑張るね」

「朝、神様に願い事をするときはそんな敬語じゃなかったのに?」

「漫画とかで語り掛けるときは、タメだろ。そんなイジんなし」

「言い訳しないで。ほら早く勉強すんぞ。時間ないんだから」

「は~い」



* * *

 まじで蒼空優しいよな。

 先生もよく言ってたな。”テスト勉強も大切だが、睡眠も大事だぞ”って。それなのに蒼空ったら、俺のために睡眠時間まで削ってくれてなんていい子なんだ。

* * *

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