たまにはショートカットも悪くないよね?
「ほら大地。何ぼぉーっとしてんだよ。テスト勉強しないのか?」
「テスト!!」
俺はその言葉で猫背だった体を思いっきり起き上げた。
「そうやで。僕らがわざわざ大地の席までやって来たんだから。頑張れよ」
藍瑠は萌に同意するように頷いてる。
「わざわざって……。そんな大した距離じゃないだろ。おい、そこ。頷いてるけどな。藍瑠に限っては距離が短くなってるんだからな」
「まぁまぁテストで発狂したい気持ちは分かるが」
「分かるんかい」
「そりゃ、テスト嫌だし。とりあえず落ち着き給え」
「はぁ?」
ため息交じりに聞き返す俺を無視して萌が言う。
「ねぇ僕、席に戻って勉強の続きしていい?」
「ちょいちょい」
藍瑠が萌の袖を引っ張って引き留める。
「ダメに決まってるだろ」
「なんでや」
「そりゃほら。あれだよ。うん。あれ? なんでだ?」
「じゃ僕はこれで……」
「待ってって。ほら大地も行くぞ」
萌の席まで移動し、萌は教科書をペラペラめくっている。しかし俺の勉強してるフリとは違い。重要な語をノートに書いて覚えようとしていた。
そんな中俺らはノートに書かれた文字を復唱した。
「うるさいなぁ~」
「ひどい」
「萌が教えてくれないのが悪いのに」
「だから自分で勉強しろって」
「俺らにそんな器用な事が出来るとでも?」
「はいはい。そうですね。お二人にはできませんね」
「そこは否定してくれませんかね?」
「ほらほらもう時間だよ。二人ともテスト頑張ってな」
席に座り、今日もまたテストが始まった。そんでもって終了した。
* * *
どんだけ省略すんねって?
テストの事なんかわざわざ振り返りたくないんでね。全カットさせてもらいましたわ。
寄り道するとか言いながらショートカットしてる俺ですが、まぁまぁどの道選ぶかは俺次第なんでね。
でも、テストは振り返ってなんぼだよとか蒼空や萌とかは言いそうだな。
でもでも、振り返るのってどこが間違えてとかじゃん。でも、俺は……。
* * *




