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念願の異世界転生、転生先はまさかの木!!  作者: 未光
前世の話をしまようか

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17/23

そう、俺は偉い子なのだよ

「蒼空。一緒に帰ろ」

「う、うん」


 そして俺は一緒に帰り道を並んで歩いた。


「明日終わればテストもようやく終わりだな。テストは嫌いだが、あの終わった後の解放感が堪らんのよな」

「そうだね……。でも、大地が今考えなきゃいけないことは明日のテストだよ。まだ、テストは終わってないんだから」

「うぅ……別に良いじゃんかよ」

「そうだ。今日こそ僕が勉強教えようか?」

「でも……俺のせいで蒼空の点数が悪くなったりでもしたら俺……。俺が許せない!! 多分一日は寝込むな」


 考える人みたいな手のポーズをして真剣に言った。真剣に言ったのに。蒼空は笑って言った。


「一日かよ。そこは三日は寝込むだろ」

「だって三日も寝込んだら学校休む羽目になるだろ。俺の成績の為に蒼空が自分自身の成績を犠牲にしたのであれば。俺はせめてもの償いとして自身の成績を上げなければならない。そうゆうことだろベイビー」

 

 かっこつけて蒼空にウインクする。


「ほんっとそうゆうところなんだよな。大地……」

「ん?」

「? あぁ~なんでもない。気にしないで。ちょっと心の声が漏れただけだから」

「気になるだろ。教えろよ」


 ちょっかいをかけるように肩で肩を軽く押した。


「……。ベイビーって大地が僕に言える立場なのかなって」

「蒼空……。俺も同じこと思ってた。やっぱそうだよな。逆はあっても。俺が蒼空をベイビー呼ばわりできるとは思えん」

「そうそう」


 蒼空は頷きながら同意する。


「でもまぁ流れ的に口が勝手に動いたんでね」

「そうだと思って深追いしなかったんだけど?」

「そうっすよね。でも、気になるこの好奇心は誰にも止められないから」

「はいはい」

「ちょ聞いてんの?」

「聞いてる聞いてる。で、今日どうすんの?」

「今日って何曜日だっけ?」

「木曜日だよ」

「じゃあおにぃ今日バイトで帰るの遅いわ」

「ってことは……」

「蒼空様ぜひ教えてください」


 蒼空は小さくガッツポーズをした。


「もちろん。いいよ」

「よっしゃー!!」


 それに続くように俺は天に向かって大きくガッツポーズをした。




 家に到着した。


「ただいま」

「ワン」

「ちょっと待ってな。手、洗いに行くから」



* * *

 そう、俺は家に帰ったらまず手を洗う良い子なのだよ。えっへん。


 もし、俺の前世シーンが終了しても現世になんも進展がなかったらどうしよ……。

 木なんだし大人しくずっと立ってろって言うですか? それはさすがに鬼畜すぎる……。

 てか、俺が木だってちゃんと覚えてますか? ただたんの感想会じゃないんですよ。ここは!! ここは、現世に進展があるようにする場所。いや、違うな。ただの時間稼ぎだよ。

 だってだってさすがに前世の回想シーンが終わっても暇だったら嫌だし……。それだったら最初っから前世の回想シーンに時間を費やした方が良いんじゃないかって。

 そうゆう事ですよ。

 とりあえず俺が死んだところまで言っても尚暇だったら。何するか一緒に考えようじゃないか。


 ・・・


 なんも思いつかん。でもまぁちっちゃいころの思い出とか。ここから見える景色を詳しく言うとか。それは代り映えしないし、なんなら前似たようなのやったし。

 詳しくってなんだよ!! 星について語れば良いのか? 俺、オリオン座ぐらいしか分からんよ? あ、でも異世界だから、星座も違ったりするのか? そもそもまだここが異世界かどうかも分からないんだった。

 オリオン座があるかいないかで見極めれば?

 それは俺も一瞬頭を過った。でも、考えて欲しい。この空には大量の星があって俺には分からん。前世は周りが明るかったから、数少なくてオリオン座もすぐに見つけられたけど……。

 さすがにこの大量の星から探すのは俺には無理だ。

 

 まぁまぁずっとこうやって喋ってればいいだろ。お前一人で結構ずっと喋れそうだし。

 確かに俺は結構喋れるほうかもしれない。だが、寂しいもんは寂しいのだよ。


 まずまずだな。


 長くなるから、前世の回想シーンに戻らせていただきます。

* * *


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