議論 議題:前世の回想シーンは必要か?
* * *
最初は誰しも出来ないものなのだよ。だけどな、おにぃは俺と向き合ってくれた。寄り添ってくれた。成長とは、少し向き合えばもう目前にあるのかもしれない……。
どうも。かっこいいことが言いたい周期。木に転生したボッチ民。木村大地です。
おにぃがとうとうやってきましたね。さすがに、前世回想シーンの登場人物紹介はおにぃで終了だよな。そろそろ現世に進展があってもいいだぜ。てか、来てほしいんだけどな……。
てか、前世の回想シーンにこんなに尺が必要なんですかね? 前世は前世。現世は現世。とくにつながりとかなくないか? おめぇが始めた物語だろ? 前々から疑問に思ってました、俺。どうしてこのツッコみ役はこんなにもお口が悪いんですかね? いつもいつもおめぇおめぇ言われて……俺……。少し悲しいんだからな。
少しなら大丈夫!! 大丈夫じゃないから!!!!
話は戻りまして、前世の回想シーンが必要か否か決をとりたいと思います。
必要派。
「こちとら暇なんだよ。暇つぶしに最適でよくある感じが前世の話なんだよ。だから、現世でなんか進展あるまではこれで凌ぐしかねぇんだよ」
どりゃ〜。
必要派の攻撃は見事、否定派に直撃した。
否定派。
「うぅ……。だが、反論させてもう。こんなに前世に尺をとるなら、現世と前世につながりを持っているのが妥当だろう。漫画やアニメとか。
だが、我ら、木村大地はどうだ? この木の現世にそれほどまでに前世とつながりがあるか? 答えはNOだ。
必要派よ。よく考えて欲しい。この世にはこんな言葉がある。「なんやかんや」そうこれまで全部の前世回想シーンはこの一言で収まるのだよ。
現世で進展があった時。前世でなんやかんやあって転生した木がなんやかんや楽しく暮らしました。めでたしめでたし」
賛成派。
「おいおい。否定派よ。本気でそう言ってるのか? たしかに「なんやかんや」この言葉は魔法の言葉だ。だが、甘いな。
お前こそよく考えるんだな。それは我が見てきた漫画やアニメとかの話だ。しかし今、木に転生して暇なのは現実なのだよ。
だとするのならばそんな魔法の言葉一つで解決するわけないであろう」
またまた賛成派の攻撃が、否定派に直撃した。そして否定派は倒れた。
K.O
倒れた否定派に賛成派が手を差し伸ばす。
賛成派。
「お前の意見ももっともだ。どう考えても尺が長すぎる。だけど、この暇さには変えられない……。いい対話が出来たよ、ありがとう」
否定派。
「賛成派よ……。だよな。やっぱり尺は長すぎるよな。こちらこそ、ありがとな」
否定派は賛成派の手を取り、立ち上がった。見つめ合う二人。俺は確信した。この二人俺にけんか売ってないか?
賛成派と否定派はお互い見つめ合ってから、俺に言った。
賛成派、否定派。
「……そんなことはないぞ」
「間があるじゃんか。それがなによりの証拠だ。白状しな。バーン」
「エア銃きついて……」
「今、そんなこと言ってる場合じゃありません。賛成派と否定派よ。俺が言いたいことは分かるか?」
賛成派も否定派も目を合わせては首を傾げた。
「そんな可愛い双子みたいにしても許しま……す」
「許すんかい!!」
「だってこんな可愛いの許すしかないじゃんか」
「お前が可愛いのに弱いとはな」
「意外でしょ」
「意外だな」
「今回だけ」
* * *
ちなみに先ほどの俺らの会話を分かりやすく言うと……。
「ただいま。いるなら返事しろよ」
「もう帰ってきたのか。早かったな」
「今日はテストだったんだよ。明日もテストだから、このあと俺にはテスト勉強が待ってるんだ……」
「おぉ~頑張ってるんだな。俺に手伝えることはあるか?」
「ほんまか? だけど蒼空に教えてもらう予定だから。その次の頼りにでもするよ」
「蒼空か? だけど蒼空も自分のテスト勉強があるだろ。そこで提案だ。このお兄ちゃんが勉強教えてやろう」
「それもそうだな。よしおにぃと一緒にやるか」
こうゆうことで俺はおにぃに分からない所を説明してもらいながら、明日のテストに向け準備をした。




