表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
念願の異世界転生、転生先はまさかの木!!  作者: 未光
前世の話をしまようか

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/23

お主の成長具合には驚くばかりだ

 人は俺に気づくやいなや、口を開いては何も発さず閉じた。再び開けられた口元から発せられた言葉に俺は口角をあげずにはいられなかった。


「おや? もう、我のところまでたどり着いたのか。なかなかの者やの」


 人は煽るようにニヤけながら言った。その者の纏う雰囲気がこの場を支配し始める。そしてそれは俺も例外ではなかった。


「……。宿敵との戦いの日。そう、それはまだ始まったばかりの戦だ……。だからこそ我は、念入りに下準備をするためにそうそうに貴様に会いに来たのじゃ」

「ほぉ〜。なかなかやるではないか。気に入ったぞ!! では、我も参ろうぞ」

「敵に情けをかけるとは……。我は仲間と共に行く。貴様がついて来たいと言うのであれば勝手についてくるんだな」

「……。それは少々無粋なんじゃないか? もう少し考えたまえ。その仲間とやらがスパイかも知れぬぞ。そう、ここは一つ。我の手を借りるべきではないか?」

「てめぇの方がスパイの可能性があるだろ……」

「?」

「……まぁ一理あるな。お主と一緒に参ろうぞ!!」


 見合って見合ってお互い不敵な笑みを浮かべた。熱い握手をかわそうとする時……。

 ブランが俺らの間に入ってきた。


「わんわん」

「もう、ブラン。今、良い所なんだから」

「ってことは……」

「今回、良い感じだったぞ」


 ぐっとポーズをして言った。


「おぉ~!!」


 喜びが隠せないのかブランを思いっきり撫でていた。


「だって今回、おにぃは何も言わずとも乗ってくれたしな。だ・け・ど。原文だけじゃ変になってるから。なんで、急に敵が味方に手を差し伸べるんだよ。何が仲間がスパイの可能性があるから敵の我と参ろうぞなんか言うんだよ。そっちの方がスパイの可能性が高いだろ!! 」

「うぅ……。なにも反論できない……。でも、今回ばかりはしょうがないだろ」

「言い訳聞こうじゃないか」

「俺は大地の力になりたいんだから!!」

「まぁ、おふざけのまま会話を続けてくれたし、おにぃにしては上出来だな」

「じゃあ、そんな上出来なお兄ちゃんが勉強教えてやるから。準備してきな」

「は~い」


 こちらは俺の兄。木村陸だ。よくこうゆうおふざけに付き合ってくれる優しい兄だ。最初はうまく出来ていなかった。

 俺がさっきみたいにふざけても「どうしたんだ?」と言うだけだった。だが、ここ最近は、俺が”やって”と言わなくても出来るぐらいまで成長した。

 やっぱ俺の兄は頭がいい。そんな俺の兄。木村陸は、ブランに魂と名付けようとした張本人だ。そう、俺の兄は頭がいい。だけど、少々ズレているところがあるのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ