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念願の異世界転生、転生先はまさかの木!!  作者: 未光
前世の話をしまようか

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10/23

なぜだ? なぜバレた

 先生は手短に話を終わらせ、ホームルームは終了した。

 クラスメイトが次々と教室から抜ける。俺もそのあとについて行こうとした時、後ろから背中を叩かれた。


「なに逃げようとしてんだよ」

「逃げるだなんて。俺はただ早く帰りたいな~って。ほら、明日もまだテストあるんだからよ。帰って勉強しなきゃだろ」

「大地は帰っても漫画ばっか見てそうやけどな……」

「そ、そんなことなし」

「それはすまんかったな。で、何勉強すんの?」

「それは……」

「何も言えないってことは、萌の言う通りなんじゃないか」

「うぅ……」

「ってことで、話の続きといこうじゃないか」


 結局俺らは帰りながら先ほどの話の続きをすることになった。


「あのな、頭が良かったら点数が良いのが当たり前なわけで。一々自慢するわけないだろ!!」

「いやな、大地の性格上……」

「それはもう聞いたって」

「人の話は最後まで聞けぇ」

「はい……」

「大地の性格上、当たり前のことだろうが誰かの上に立てたら自慢するんだって」

「そうそうそれな」

「お前らに俺の何が分かるんだ」

「いやだって大地何かと色々自慢してくるじゃん」

「例えば?」

「俺がテストで間違えたところ見て、「こんなんも解けないのかよ。藍瑠くん。まぁ俺はもちろん解けたけどな」って嬉しそうに笑ってめっちゃ煽ってきたじゃないか。うわっ思い返しただけでウザいは……。一発殴っていい?」

「ダメに決まってるだろ。それだけかよ。頭が良かったらそれくらい言いたいもんだろ」

「冗談に決まってるだろ。いや、大地。俺にはよく言うけど、萌には言わないじゃん。ってことはよ。萌には勝ったことがないという結論にたどり着くわけだ。間違っているか?」

「はぁ~? たまたまに決まってるんだろ」

「ほなら、大地は藍瑠のことが好きなんやな」

「なんでそうなるだ。んな、わけねぇだろ」

「大地くん。俺のこと嫌いなの? それでも俺はお前のことが好きだぜ!!」


 藍瑠はきゅるんとした上目遣いで俺を見つめた。いやな顔をする俺に藍瑠はニコッと笑いながら親指を見せた。


「めんどくせぇな」

「ひどい……」


 今度は、大げさに手で目を覆い悲しんで見せた。萌が少し考える素振りを見せてから言った。


「じゃあ、大地は僕を除け者にするつもりなんやな。僕、悲しいわ」


 手に頬を乗せ俺から目を背けて、萌もまた大げさに悲しんで俺に見せた。


「そうでもないわ。なんでそうなるんよ。お前ら二人そろってめんどくさい奴め‼」

「ひでぇわ」

「ひどい。てか、大地の方がめんどくさいだろ」

「それな」


 二人はアイコンタクトって頷いた。


「なんでだよ」

「だって、大地。まだ、バカだって認めないじゃん」

「それは……」

「大地。もう認めてるんじゃね?」

「ほんまにそれ!! せめて隠そうとしな」

「はぁ? なんでそうゆうことになるんだ。ちゃんと隠そうとしてるし」

「そうゆうところだぞ」

「どうゆうところだよ?」


 二人そろってため息をついた。


「藍瑠」

「なんだよ?」

「大地に勝ったな」

「ん? どうゆう意味……。あ、そうだな。勝ったな」


 藍瑠は嬉しそうに言った。俺は意味も分からず尋ねた。


「いつ俺が負けたんだよ」

「だって大地が気づかないことに気づいたんだから、勝ったに決まってるだろ。何言っちゃってるんですか? 大地くん?」

「ウザいことだけは分かった」

「悔しかったら、認めることだな。己のことを」

「大地には無理があるんちゃうか? こんなんにも気づかへんのだから」

「そうそう。だからさっさと認めちまえ。木村大地」


 藍瑠は萌の意見に同意するように何回も頷いた。そして、俺に指を指しながら言ってきた。

 俺は頭を掻きながら嫌々ながらに口を動かした。


「あ~もう認めればいいんだろ。認めれば」

「ようやく認める気になったか」

「で、どうゆう意味なんだよ」

「えぇ~それは大地がちゃんと認めてくれなきゃ。答えられないな~」

「もう認めただろ」

「はぁ~。よく聞け大地。これくらいは言わなきゃダメだぞ。「俺はバカだ。今まで意地張ってごめん」とな。「認めればいいんだろ」だけじゃ。萌が言った通り、認める気になっただけだろ」

「あれはもう認めたようなもんだろ」

「俺たち悲しかったんだぞ。しょうもない嘘つかれて。しょうもないうそを……」

「しょうもないって2回も言わなくていいだろ。別に二人とも気づいてたんだからそこまで気にしなくてもいいだろ」

「「……」」

「あぁ~もう言えばいいんだろ。言えば!! ……嘘ついちまって悪かったな……。はい、もう言いました。これでいいだろ」

「気持ちがこもってない」

「まぁまぁ大地はお子様だから恥ずかしんだよ。謝るのが。だって大地は、お・こ・さ・ま、なんだから」


 萌は人差し指を使って1音ずつ言った。それが俺への煽り度を上げた。


「だから、2回も言うな!! 俺ら同じ年だろ。俺がお子様なら、お前らもお子様だからな」

「そうゆうところもお子様ぽいよな~」

「なぁ~」


 二人はアイコンタクトをしながら言った。


「で、どうゆう意味なんだよ」

「どうゆう意味ってどうゆう意味?」

「だから、バカって隠してるわりに隠せてないよって話」

「あのな。隠そうとしてるんやったら、まだ認めてないのに「隠そうとしてる」とか言ったらあかんやろ」

「そうだぞ。「隠そうとしてるし」って隠そうとしてるってことなんだぞ」

「藍瑠。それ同じこと言っただけだぞ」

「あぁ~ほらそんな細けぇとこは、どうでもいいんだよ。とりあえずそうゆうことだから」

「どうでもいいって。お前が言い出したことだろ」

「良いんだよ」


 そんなことを話してる内に、二人との分かれ道までやってきた。俺らは話を後にして今日は別れた。


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