第2話 VS四天王3/4
本当に、どうしてこうなったんだろう。
俺は美少女四天王3/4とファミレスで同席していた。
向かい側には青嶺と倉本、隣には野中という位置関係になっている。
なぜこうなったかというと、俺が渋々彼女たちの席に向かうと既に空いているのが野中の隣だけだったのだ。
よりによってこの中で一番騒がしいやつが隣になるとは。神は俺を見捨てたらしい。
今後神社に賽銭するの辞めようかな。
ちなみに、さっきお冷を運びに来た店長はさっきと変わらずニヤニヤしていた。
店長じゃなかったら実力行使してたかも。
そして彼女たちがここに来た理由だが、どうやらカラオケが混んでて無理だったから、代わりに近くのここに来たらしい。
....なぜ俺がバイトの日に限って。
「いやいやビックリ!ファミレス寄ったらクラスメイトがバイトしてるなんてさ!」
早速騒ぎ出したぞ。静かにしましょうよ?
「バイトしてちゃ悪いか」
「うぉ、冷たい!」
マジでうるさいな。一応この3人は容姿が整っていることも相まって、周りの客の視線が痛い。
....俺は悪くないはずだ。睨むのは店長にしてくれ。
「サクラ、落ち着いて。諏訪くんに迷惑でしょ?」
「ん、涼夏の言う通り」
どうやら前の2人は俺の味方らしい。助かった。
「あ、ごめん!でも諏訪っちと話したいと思ってたのはホントだよ?2人だってそうでしょ?」
「それはまぁ....」
「ん」
諏訪っちって何?俺と話したの初めてだよね?距離の詰め方バグってないか?
....ギャルって怖い。
というか待て。俺と話してみたかっただと?
意味がわからない。
「話してみたかったってどういうことだ?俺
は全く話したくなかったんだが」
「私たちは諏訪くんのそういうところに興味を持ったんですよ」
「は?」
わからない。青嶺さんが言ってることも、2人が頷いてるのも意味不明なんだが?
「私たちの容姿って整ってるじゃないですか。あ、これは自惚れではなく、客観的に見て」
「まぁそうだな」
「素直〜!」
「お前は一旦黙ってくれないか?」
騒がしいギャルのせいで話が進まねぇ。
「ですので、これまで多くの男性から下心丸出しで話しかけられてるんですよ」
「それはまぁわかるが」
「諏訪くんが初めてってこと。私たちに一切興味を持たず話しかけてこない人っていうのが」
倉本の補足でようやく理解した。
確かに、思春期真っ只中の男子高校生がこんなにドライなのも珍しいとは俺も思う。
常に下心を向けられていた彼女たちがそんな俺を不思議がるのも筋は通っている。
....ただ、理解したのと納得したのは別だ。
「お前らが興味を持ったのはわかった。だが俺としては関わりたくないから、今後は話しかけないでもらえるか」
「え〜嫌なんだけど!もっと諏訪っちと話したいー!」
「私も今話して益々興味が湧きました」
「諏訪くんは面白い。だからこれからも話そ」
「俺の話聞いてたか?」
なんか断られたんだけど。どうして?
「四天王なんかと関わったら面倒なことになるに決まってる。お断りだ」
人と関わったって良いことが無い。《《中学の頃嫌というほど思い知った》》。
「ねぇねぇ!諏訪っちLINE交換しよ!」
「いいですね!私もお願いします」
「私も」
「お前らは耳がついてないのか?」
マジで話が通じないんだけど?四天王って押しが強すぎないか?
「早く早く!そうだ!LINE交換しないならクラスの皆に『諏訪っちに襲われた!』って言いふらすよ?」
「なんだと?!」
それは困る。四天王でありクラスカーストの頂点にいるコイツの影響力は絶大だ。
一瞬で学校全体に広まるに決まってる。
そして、俺が違うと言っても誰も信じないに決まってる。
....俺、社会的に抹殺されねぇか?
コイツらと関わることと社会的に死ぬこと。
....実質一択じゃん。
「はぁー。仕方ねぇ。ほら、QRコード」
「やったー!ありがと諏訪っち!」
「ありがとうございます!」
「ん。感謝」
そうして、俺は四天王3/4とLINEを交換し関わることが決まってしまった。
さよなら俺の平穏…
この後休憩から戻ったら店長に「どうだったー?」とあのニヤニヤ顔で聞かれた。
ここのバイト辞めようかな。
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