第3話 VS四天王3/4、再び
俺は猛烈に神を呪いたい気分だ。というか呪ってやる。
なぜなら、美少女四天王のうち3人と連絡先を交換するという事態になってしまったからである。
「どうしてこんなことに....」
バイトから帰宅した俺は自室のベッドに腰掛けて呟いた。
あんな目立つ奴らと関わることになってしまうとは思っていなかった。
とにかく、学校での接触は最小限にしなければ。男子の視線に耐えられなくなるぞ。
そんなことを思っていると、「ピロン♪」とスマホの通知音が鳴った。
開いてみるとそこには『サクラ』と表示されていた。早速送ってきたらしい。
『諏訪っち今日はありがとね!あ、あと諏訪っちはこれから私のことをサクラって呼んでね?』
「は?」
思わず声に出してしまった。コイツと話したのって今日が初めてだよな?それで名前で呼べと?
『嫌だが?』
『だったらあんなことやこんなことを言いふらしちゃうぞ〜』
コイツ!早速カード切ってきやがった!
社会的に死ぬのだけは勘弁なんだが?
『…わかったよ』
『よっしゃありがと!明日から学校でもよろしくね!』
終わった。学校で話しかける気満々らしい。しかも俺は名前で呼ばないといけない。
…明日の俺、ファイト。墓は用意出来てなくてすまない。
「ピロン♪」
…嫌な予感が。
どうやら今度は青嶺からのLINEらしい。
『諏訪くん、今日はありがとうね。これからよろしく!』
…助かった!彼女はあのどこかの距離感バグり散らかしギャルとは違うらしいぞ!
『こっちこそよろしく』
俺も当たり障りなく返信する。彼女も立派な四天王の1人なので関わりたくないが、サクラよりは何とかなりそうだ。
「ピロン♪」
…見なくてもわかってしまった。
勿論倉本からだった。
『諏訪くん。明日からよろしく。』
『通学って電車?』
最初のLINEで通学方法聞いてくるやつっているんだな。
『あぁ』
『何線使ってる?』
速すぎる。5秒も経たずに返信が来たんだが?
『△▲線だけど』
聞いてどうしたいんだろう。人の通学路って興味あるもんなのかな。
『私も一緒。じゃあ一緒に行こう』
「は?」
また声が出てしまった。倉本と登校だと?四天王と登校?冗談じゃない。
『断る』
『ダメ』
ダメって何?ワガママお嬢様ですか?
とてもじゃないが許容できない。あらぬ誤解を招くに決まってるじゃないか。
そうだ、そう伝えればいい。俺と付き合ってるなんて噂が流れるのは倉本も嫌だろう。そうすれば断れるはずだ!
『俺と付き合ってるとか、そういう誤解を招くことになるんだぞ?』
さぁどうだ!これで彼女も…
『周りはほっとけばいい。私は気にしない』
…そう言われると困る。反論材料が0になるではないか。
『俺は気にするけど』
『私がいるから平気。気にする必要はない』
俺が気にする必要も無いらしい。
あれ?詰んでねぇか?
『決定。7時15分の電車に乗るから』
『…うす』
なんだろう。俺がとても無力に見えてきた。
というかちょっと待てよ?7時15分だと?
俺はいつも遅刻ギリギリに行ってたから乗る電車もこれより20分は遅かったんだが。
…どうやら早起きも必要らしい。
神様や。末代まで呪ってやる。
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