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レベル最大で歩く異世界  作者: 黒猫
11/14

教会の謎

ボリューム…?


「起きて下さ〜い。ご主人様ー。朝ですよ〜」


嫌な声が聞こえる。やだやだ、俺は眠たいんだ…


「とうっ!」


「うぐわっ!?」


俺の腹にリリーのかかと落としが直撃した。お前…いくら痩せてるといっても15歳…ばたり…


「って、また寝ないで下さいよ!!」


ついに毛布を引っぺがされた。まさか…かかと落としがノーダメだったのがばれてたりしますか?


「はあはあ…や、やっと起きましたね…」


「うむ、おはよう。リリー。良き朝だな」


「ぶっ殺しますよ」


待って、リリーってそんなキャラだったかしらん。


「なにをそんなに怒ってるんだ?てゆうか…ん?あれ?…リリー…?」


何故だろう、凄く違和感。


「リリーって高熱で倒れてた系少女じゃなかったっけ?」


「どんな少女ですか、それっ!?」


うわっ…めっちゃ元気になってる…。あれ?おかしいな…。確か俺は昨夜、リリーを背負って教会に…


「…あ」


思い出した。


「朝起きてたら、体調が元に戻ってたんですよねぇ…。謎ですよ!謎が謎を呼びまくりますっ!」


「あー、そうだな、確かにそれも謎だ。いや、まあ心当たりはなきにしもあらずなんだが…」


おそらく、あの幼女の仕業だろうな。


「いや、まあ…、そんなことより…」


どうでもいいことかもしれんが、とりあえず最終確認をしよう。俺はまだ認めてないからな…。


「リリー、俺の顔を見てどう思う?」


「正直、そんなこと言う人キモいと思います」


「お前、モンスターがいなかったらだいぶ余裕出てくるな!?」


ふぅ、ふぅ、落ち着こう。


「いや、じゃあさ…何才くらいに見える?」


「ふむ、なるほど…。そうきましたか…」


そうきましたかってなんだよ。


「正直に言ってくれ。案外、重要なことだったりするんだ」


「ふぅむ…うむむむ」


迷ってる。めっちゃ迷ってる。うむむ、言ってる。この奴隷、唸ってる時と気絶してる時は可愛いな。付属品の口はいらなかったかなあ…。


「8…歳…?」


「嘘つけっ!!」


やっぱり可愛くない。


「で、正直なところは?頼むから真面目にだぞ?」


「うーん、そう言われましても…何歳か分かりづらいんですよね…。強いて言うなら…私と同じくらい…?」


「なるほど、やはりか」


俺の昔の顔だと、間違っても15歳くらいのリリーと同じくらいとは言われないだろう。


「ってことは間違いなく…」


あの鏡の性能は本物で、あの幼女が言うように俺は少年で…



俺は容姿が変わっているってことだ。







「さて、と…。とりあえず、だ」


あの幼女のところに行こう。リリーの事のお礼も言いたいし、色々聞きたいこともあるしな。


「とゆうわけで教会に行きます」


「私、リリーは断固拒否の姿勢を見せますっ!」


ええええええええ


「そ、そんな明らかにめんどくさそうな顔しないで下さいよ…。じょっ、冗談ですから。行きますよ?行きます」


行ってくれるようだ。良かった。こいつの説得、果てしなく面倒だし。今度からこの顔を使おう。









「いない…?」


教会について俺はシスターさんに話を聞いていた。


「はい…。そんな女の子は見たこともないです。見たら記憶に残ると思います」


「ふぅむ…」


あれ?なんだろ、俺この教会に昨日来たよね?くっそー、急いでたから記憶が曖昧だ。こんなことならしっかりと名前とか聞いとくんだった。


「すみません、ありがとうございました」


シスターさんにお礼を言って教会を出た。仕方ない。この街にいるのならまたいつか会うだろう。しばらくこの街に滞在する予定だしな。スキル云々で。


「次はどこに行くんですか?」


リリーが背伸びをして俺が持つ地図を覗き込んでくる。ちなみにこの地図、宿屋のお姉さんから頂きました。


「うーん…、とりあえず冒険者ギルドってやつかな?衣食住をちゃんと確保するためにも」


まあ、四次元カバンがあるんだけどね。一応だよ、一応。


「ふむ、なるほど。冒険者ギルド、ですか…」


リリーがまた唸り出した。可愛い。もう一生、唸っててくれ。…それは怖いな。


「私、お腹が痛いですご主人様」


あっ、こいつ仮病だ。モンスターに会うフラグを全て潰すつもりなんだ。


「リリー…。お腹を治す薬を買うためにも、ギルドでお金を稼ぐぞ」


「私、背中が痛いですご主人様」


「なんだよ、背中って!?」


なんだかんだダラダラと文句を垂れるリリーを引きずりながら俺はギルドに向かっていった。







教会の屋根の上、屋上に立つ少女が1人。引きずっていた白い魔道衣が風にたなびいている。


「わははは、悪いね少年。急用が出来たんだよ。僕も色々聞きたいことはあったんだぜ?」


少女はどこかに向かってそう呟いた。


「まあ、あの奴隷を治してあげたから、ありがたく思って欲しいな。何故か、状態異常が常に恐怖だったしね」


少女が眺めている先にいるのは…先ほどの岡部達だった。


「まあ、賽は投げられたんだ。放っておいても巻き込まれるさ。次に会うときはいつかなあ…」


少女は2人を眺めて満足したのか、虚空に消えていった。











このくらいで毎週書く予定ですが…、量は変わる可能性が高いですw

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