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日暮れ  作者: 篠原司
3/8

AM1:00

取り敢えず、家族が寝静まったから近くのコンビニまで行くことにした。


街灯の灯りが気持ち悪い。蛾が沢山集まってる。

まるで出るものを打つようかのように。


コンビニ前にはたむろしているヤンキーがいつもいる。

怖いからフードを被ってそっと通り過ぎる。

いつものエナドリと...ちょっとお菓子でも食べようかな。ポテチとか。まぁ、たまにはいーっしょ。


「っしゃせー」


「袋なしで」

いつもレジは緊張する。


「はい」


「カードで」

この一言すら震える。


「はい、あざしたー」


終わった...心臓が無くなるかと思った。

帰りの道も変わらず蛾が煩わしい。

クラスメイトを思い出すから消えて欲しい。

如何にして蛾を残酷に殺すかだけを考えて家に着いた。

またネットサーフィンをする。テキトーな配信を開いてツイッターで愚痴を言う。それだけしか私にはできない。

こんなことやったって何の生産性も無いことは分かってる。

推してる人をバカにしてるけどそれより遥かに社会や他人に貢献できてない自分を自覚している。

自覚しながらも辞められない。

ユメの愚痴でも呟いとこ。

「あいつ胡散臭いリンク貼ってて臭」

まぁ、踏んで電話かけて予約しちゃったんですけどね。

すぐに反応が来た。

私の愚痴投稿は意外とウケがいいらしい。

物好きもいるもんだな。

というか、同じ穴の狢か。しょうもないな。


テキトーに脳死でゲーム配信を見ながらポテチを割り箸でつまみ、エナドリで流し込む。


繰り返し適当に目に付いたムカつく配信者の愚痴をツイートする。


それだけ。それだけで朝はやってきた。もう寝る時間だ。


「日暮ー!そろそろ学校行きなさいよー!もう〜!」


母親の声だ。高齢期なのか早起きだな。

私はそろそろ寝るんだ。邪魔しないでくれ。

布団に転がってスマホを眺める。7:40の表示。

分かってるって。本当は学校に行かなきゃいけないこと。

でも学校で習わなくなって今時ネットで勉強くらいできる。

私は独学でプログラミングやハッキングを覚えた。

ハッキングはあまり誇れたことじゃないけどさ...。


でも学校に行くよりかは遥かに有益じゃない?

と自分を正当化させながら通販で買った海外のよく分からない眠剤で眠りにつく。これ、よく眠れるんだよな...。

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