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勇者な村人D  作者: ネコモドキ
7/34

勇者な村人D 4.5話

この小説は一話千〜二千文字という勝手な縛りをしてしまったが為に、作中では泣く泣く書けなかったシーンが多数あります。

と、言う事でそれを転じて閑話とする事に致します。


*以下の文は閑話においての注意事項のようなものです。別に閑話の世界は実はパラレルワールドだったのだ!とかじゃないので安心してお読み下さい。


閑話では次期王女様が大変なポンコツへと変貌を遂げていますが、彼女は元々10代の少女なのです。

つまり、一番人間がポンコツ化する時期なのです。

と言うか人間はポンコツを経て大人へと成長するのです。

以上の言い訳をきちんと読んだ上でお楽しみ下さい。

 

 作中での【トロール】のイメージ。


 皮膚が黄色い。でかい。醜い。人間を嬲る。女を犯す。性格が醜い。ゴブリンとはまた違う。武器は棍棒。腹を空かせて山を降りてきたとか、そんな熊みたいなものじゃない。食料は主に肉。人肉、馬肉、牛肉、鶏肉、豚肉、魔物肉、肉ならなんでもござれ。普通は王都と言った大きい国の一個中隊が相手でなんとか……ぐらいの戦力。


 ーーー大体こんな感じです。


 後、魔族とモンスター(魔物)の違いは特にないです。強いて言えばその人が魔族と思えば魔族だし、魔物と言えば魔物です。大体そんなフワフワした感じです。

 数桁の辺りで気付いた方も多数いらっしゃると思いますが、この小説はそんなフワフワした設定は幾つかあります。

 そもそも、魔物と魔族なんて誰も見たこと無いんだし、明確な違いなんて誰も知らないと思います。

 その人の心に魔物が住みつけば、魔物だし、その人の心の中の悪魔を魔族と唱える人もいるでしょう。ーーーそんなものです。


 ………ちょっと自分で何言ってるか分からなくなってきました。


 と、言うわけで不定期開催閑話第二弾です。


 ☆



「ひゃっはあああああ!」


 暗い森に響く奇声。


「あはははははは!」


 唸る轟音。


「フハハハハハ!」


 轟く爆音。


「ふふふ……」


 蠢くナニカ(・・・)


「『あ あ あ あ" あ" あ" あ" あ"ああぁっ!!」


 それと黄色く、醜い鬼。


 それが………あ、後豪華絢爛な甲冑を纏った人達。


 それが………この森の全てだった。


「隊長……」


「え、ええ……凄い……わね」


 誰かが生唾を飲み込む音。


「混ざってきてもよろしいでしょうか!」


「「え?」」


 次いで呆けた声。


「え?」


「え?」


「隊長!正気ですか!?あの、戦いに混ざりたいと!思わないのですか!?」


「いや、貴女こそどうして色々と飛ばしてそうなるのよ……」


「「「「…………(ウズウズ)」」」」


「………私がおかしいのかしら……」


 ここが戦場だと言うことはすっかり忘れてしまう程、この戦場は異様だった。


「ロゥちゃんに1000ヤン!」


「馬鹿野郎!俺がロゥちゃんに1000ヤンだ!」


「はっ!なら僕はロゥちゃんに1500ヤン出すよ!」


  「「チクショー!!」


 先ず、何故賭けを行なっているのか?そしてあれはどう言う賭け事なのか。


 いや、確かに国によっては【コロッセオ】なる人と魔物とを戦わせ、それに賭ける……などと言う野蛮な文化があるらしいが、“これ”は、“それ”とは違うと断言できる。


 賭け事をしているのが少年とおっさ……中年のおじ様とジジ……ご年配の方だからだ。


 ーーーテメェらなに二回りほど歳下の女の子に色目使ってんだよ。そこの金何に使うんだよ。そんなものに使うんならもっと村の為に使えよ。


 ーーーおっと暗黒面が姿を出しかけた。


 で、先程の少年と中年のおじ様とご年配の方達だが……


 あ、ヒスイ達に連れていかれちゃった。




「「「ーーーギャアアアアアアアッッ!!」」


 あ、今トロールが凄いビクッ!てした。


 あ、ヒスイの顔にケチャップ付いてる。


「…………」


 次いで発見したのは屋台だ。


 そう、屋台だ。王都の城下町にも多数出店しているあの屋台だ。


 看板には【トロール肉の串カツ】、【トロール肉のカツサンド】、【キメラの余り物炒め】、【おい!誰かキメラの肉買い取ってくれよ!大丈夫!動いてるだけだから!多分あと一週間で再生すると思うけど!】


「…………」


 おいこら、そこの【聖騎士】隊員。なに、トロール肉の串カツ買ってるの?なに、トロール肉の串カツ食べてるの?なに、トロール肉の串カツ美味しいね〜って女子トークに花咲かせてんの?


 おいこら、そこの自称村人D。なに【聖騎士】隊員ナンパしてるの?なに、キメラの余り物炒め勧めてるの?なに?美味しいの?見た目かなりグロいんだけど。


 え!ちょ!そこのジジ……ご年配の方!なに、おい!誰か〜以下略。勧めてんの!?お土産!?要らないよ!大体後一週間で再生するって書いてるじゃない!そうしたら私達国家反逆罪で死刑の可能性もあるんだけど!?おい!副隊長!騙されるな!


「…………」


 ………え、誰も誘ってくれない。


 誰も誘ってくれないんだけど!え!一応顔はいけてると思うんだけど!?


「おねぇさん」


「……なに?」


 さっき賭け事をしていた少年……服がズタボロで、乾いたケチャップが所々に付いているけど……本人は一切気にしてないんだし、いいのかな?


「さっき、ヒスイの兄ちゃんがおねぇさんには『絶対近づくなよ。じゃないと死ぬからな』って言ってて……『え、なんで』って聞いたら……」


「聞いたら?」


「『………えーーと、じゃあ……毒出てるから』って。しかも、ドラゴンをも即死させる程の」


「………ちょっと、私行くね?後、毒なんか出てないから。寧ろなんとかセラピー出てるから。自然に優しいから」


「『多分そう言うだろうけども信じちゃダメだから。マジで死ぬから。主に俺達の首が』って言ってたよ」


「達?」


「うん。あの豪華な鎧を着た人達」


「ちょっと私、本当に行くね?じゃあまたね。教えてくれてアリ"ガドヴ……」


「うん!」


 チクリ(金で売ったとも言う)でお小遣いを貰った少年。その顔はいつかのシンクよりも悪どいものだった。




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