なんかキャラが違う
旧題・大事な人を救えない 諸事情により、題名変更させていただきました。題名の方の()は、しばらくしたら取りますがこちらのお知らせは消しません。
もう既に公開済みのページを、細々と修正して行きます。大幅な変更や、物語自体が変わるような変更は行いませんので、読み返す必要はありません。主に、改行後の1マス開ける、などの作業です。
ご迷惑をおかけしますが、今後ともよろしくお願いします。
「美味しかったー!ごちそうさま!」
満足そうな笑顔で、エミカがお腹をぽんぽんと叩いた。
ぽんぽこたぬきさ〜へいへーいというBGMを真後ろに流してやりたくなった。
俺もエミカと同じく、満腹になった。腹が重い。無意識に撫でさすりながら、腹と対照的に財布は軽くなったなぁ、と呟く。黙れ俺。
自分でダメージを大きくしてる気がしてならない。
「さて!アキクン」
クンまでカタカナ発音されると、違う人の名前に聞こえるから不思議だ。アキカンみたいに聞こえた。人じゃなかった。
「なんかさっきとテンション違うくないか?」
「そんなことは気にするなー!人生、大きなことがある!些細なことを気にしているようでは、この先が大変だぞ!少年!」
「少年って年じゃねえし……っつかその口調誰だよ……」
はぁーあ、わかってないなぁ、アキはと何故か呆れられた。呆れたいのはこっちだ。
「今日はもう満足なので!帰りまする」
「帰りまするって何語だ」
「日本語」
「いやそうだけども。……いや、帰んなよ。大学はどうした」
「荷物とお腹が重いので心が折れました」
うおい。俺の金返せよ。
「……明日は俺も大学行くから、用意してろ。迎えに行ってやる」
しゃーなしな、と付け加えると、あざーす!師匠!と言われた。まじ誰だよ。お前そんなキャラだっけ?
そう思いながら、今日はとりあえず解放してやることにした。
なので、店を出る。
「遅かったにゃー。デートはたにょしかったか?」
ナゴが俺の方にテトテトと駆け寄ると、小さくそう言う。俺が聞こえるか聞こえないかの真ん中ぐらい。
多分、俺より離れてるエミカには聞こえていない。
「だからデートじゃねえよ」
「ふーん?じゃあ、そう言うことにしておいてやる」
上から目線でそう言われた。踏みつけてやろうか、この猫。




