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第一章7 東京
東京
皇居。
天皇もまた、その声を聞いていた。
『私は超越者だ』
『私は人類を観察する』
『私は基本的に介入しない』
そして、世界中の人間が聞いた。
『あなたたちは自由だ』
『私を批判してもいい』
『私に質問してもいい』
『私の判断に反対してもいい』
人々は少しだけ安心した。
しかし、次の言葉が続いた。
『ただし』
世界中の空気が変わった。
『私の介入を意図的に無効化し、人類が私の存在を無視して戦争を行うための手段を作る者には、一定の境界を越えた時点で試練を与える』
世界中の軍事施設で、緊張が走った。
そして、
『私は現在の人類が持つ科学技術を超える知識を与えない』
『古すぎる歴史についても、人類が自力で研究できるものには答えない』
『あなたたちの文明は、あなたたち自身が作るべきだからだ』
世界中の大学で、研究者たちが顔を見合わせた。
期待していた科学者たちは失望した。
しかし、同時に安心する者もいた。
少なくとも、
人類の未来そのものを奪う存在ではない。




