《はじまりの話》真白 影 / 久遠 燐 1:双子じゃない俺
[背景: 喫茶店]
燐: (俺を端に座らせた)
燐: (凪、警戒してるな……)
凪: それで、話というのはなんでしょうか。
[背景: 名刺]
ステラプロダクション。
プロデューサー。
[背景: 喫茶店]
{{プロデューサー名}}: あなたたち二人をぜひ、スカウトしたいんです。
{{プロデューサー名}}: アイドルVTuberとして。
燐: ……。
燐: (アイドルVTuber……ってなんだろう)
凪: 僕たちが双子だから、という理由ならお断りします。
{{プロデューサー名}}: どうしてですか。
[演出: 背景モノクロ]
燐: (アイドルってことは、歌ったり、踊ったり?)
燐: (VTuberってあれだよね、ネットで配信とかする)
燐: (どんな感じなんだろう)
[演出: 背景モノクロ終了]
凪: 僕たちは、揃って何かすることはできない。
凪: そうだろ、燐。
燐: ……そうだね。
燐: 俺は、凪と同じには、できない。
{{プロデューサー名}}: ……。
{{プロデューサー名}}: なるほど。
{{プロデューサー名}}: でも、VTuberはアバターを使います。
{{プロデューサー名}}: 双子とわからないアバターにするのはどうですか。
{{プロデューサー名}}: それに、双子と公表する必要もありません。
{{プロデューサー名}}: 揃わなくても良い。いいえ、むしろ揃わない方が面白い。
{{プロデューサー名}}: それならどうですか。
[演出: 背景モノクロ]
燐: (それって……)
燐: (双子じゃない俺になれるってこと?)
[演出: 背景モノクロ終了]
凪: ……。
燐: 俺は……。
燐: 面白そうって、思ってる。
凪: ……はあ。




