翠と橙(みどりとゆず) vol.093 「なるほど。」博陽、「似て…ますか…。」美耶子を見て。
そして美耶子、クスリと、
「ふふ。」
そしてその一枚を隣の博陽に…。
「…と言う事は…、今…あなた…、22歳…かしら…???」
その声に橙、慌てて、
「あ~~。はい。」
まだ心臓がドキドキと。
一枚を見て博陽、
「ん~~。はは。うんうん。」
千慧、にっこりと…。
「なるほど。」
博陽、
「似て…ますか…。」
美耶子を見て。
「実は社長、大学時代は、全くの童顔。…今、こんな顔してますが…。くく。」
薫郎、橙、
「えっ…???」
「全く、男にはモテず、友達もいなかった。…あるとき…。いや、社長、子供の頃から洋裁が好きで。学生時代、洋服を作って、その服を自分で着ていたほど。」
薫郎、橙、
「へぇ~~。」
「そんなある日、どこから知り得た情報か、携帯に自分で作った服を載せてネットで紹介したんです。当然自分でも、初めての事。そして、それが何と、大きな話題になって。いきなり社長、いや…、その当時、美耶子が。私に、「助けて。」って。何がどうなっているのか、さっぱり分からない風。」
薫郎、橙、
「へぇ~~。」
「それからです。デザインして、作る服が次々に売れていく。」
薫郎、橙、
「……。」
「それが、フレバーの前身なんです。」
そして博陽、自分の話しを頷きながら聞いている目の前の千慧を見て、
「君たちのこの上司…、もしかしたら…、そのことを…知っている…???」
千慧、チョコンと顔を傾けて。
「失礼ながら、ある情報筋から…。」
博陽、
「おやおや。それは、ありがとうございます。」
そして美耶子の顔を見て、
「それでは…もう一つ。弊社は、今まで、どの企業とも、一切、提携した事実はなく…。そして、それは、これからも…。」
千慧、
「存じております。」
「そうでしたか…。」
千慧、にこやかに、
「田島川社長、田島川専務。私ども、アンジェリーナ、ジェシカは、御社が、美耶子社長、大学時代から独自のブランド、MIYAKOを立ち上げて、そして今やフレバーで、東北にはフレバーあり。とまでも、絶賛されている事実。」
博陽、
「えぇ…。いや…、恐縮です。」
「もしかしたら、その御社に対して、今まで、アプローチする企業の方が…なかったのでは…。」
博陽、
「えぇ…。いかにも…。」
その声に千慧、
「ありがとうございます。その言葉を聞けて、嬉しく思います。」
博陽、
「はぁ…。」
目の前のふたりに、丁寧にお辞儀をして、薫朗、
「もし、東京に来る機会がございましたら、是非、弊社、アンジェリーナ、ジェシカに、お立ち寄りくだされば、幸いです。ありがとうございました。料理、ごちそうさまでした。」
そして、
「このソースは…絶品ですね~~。シェフにも、お礼を…お願いします。」
橙、
「ほんと。美味しかった~~。」
実ににっこりとした顔をして…薫郎の顔を見る。
博陽、
「おやおや、なんと可愛い顔で…。」
橙、
「あっ。…すみま…せん。」
見事に、3人の目の前の皿は綺麗に…。
千慧、
「田島川社長、田島川専務。お忙しい中、私どものために、時間を割いて頂き、感謝いたします。社に戻り、有意義なお話、出来た事、報告できます。ありがとうございます。」
博陽、
「もう…、お帰りで…。」




