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翠と橙(みどりとゆず) vol.087 千慧、「ふふ。私も何か…って、思ってるでしょ、ゆず。」

書類に目を通している千慧。

同じく、何枚もの画像と商品の詳細を見ている薫郎。

何か手伝わなければと思いながらも、ふたりを見て、ただ黙っているだけの橙。


そんな橙を見て千慧、

「ふふ。私も何か…って、思ってるでしょ、ゆず。」


その声に橙、

「あ…。はい。」


薫郎、

「かかかか。何もしなくていいよ。ゆずの場合は…。まぁ…。挨拶…周りって感じかな…。コバちゃんから言われたんだって。とにかく慣れさせてって…。」


橙、

「あっ。あ~~。」


「いや…、実を言うと、ウチの企画開発、全員、この経験、あるんだ。ただ、ゆずの場合は、その経験が、他の人より、半年も早い。」


「ゆずは、物覚え…早いって。それに感性もあるって。コバ。」

千慧。


橙、そんな千慧の声に、

「私が…ですか…???」


「うん。だって、新しい企画、ゆずのデザイン…、あれって、商品化すると思うよ。コバも私も、一押し。」

千慧、書類から目を上げて、

「初めてデザイン起こした。なんて、全く感じさせない。それほどの出来。」


「いやいや。なかなか、いきなり、ガ~~ンと、頭、殴られたって感じだった、俺も。」

薫郎。


橙、そんな薫郎に、

「ほんとですか~~。」

めいいっぱいしあわせそうな顔しての橙。


その橙の顔を見て薫郎、ドキン。頭の中で、

「…こいつ…。」


「さて。今頃、向こうじゃ、ゆずがいないって、スタッフ、大騒ぎかな…。かかかか。」

千慧。


橙、

「えっ!!!みんな、私…仙台出張って、知らないんですか!!!」


「ふん。知ってるのはコバとみどだけ。」


目を真ん丸にして橙、

「え―――――――っ!!!」

口に両手を当てて。


薫郎、

「かかかか。」


千慧、

「ゆず、今日はしっかりと、私とユッキのやり方、その目に収めな。」


「あ。はい。…えっと~~。」

「フレバー。仙台。ある意味、東北にフレバーあり。そんな会社よ。」


メモを見ながら橙、

「あ~~。はい。フレバー…。」






ドアを開けて、

「企画…通ったよ~~。みんな~~。おっまったせ~~。」

テーブルに数枚の書類を、そして並べて呉羽。

「ほぃ、こんな感じ~~。」


その書類、画像に群がるスタッフたち。

「来た来た来た~~。」


「まっ、半分は…ポシャッタけど…。それでも、これだけ、生き残れた~~。」


スタッフたち、

「うんうんうん。」


翠、

「ん~~。やはり…予想通り。これ…来たか~~。」


尋音、

「あっ。これこれ…、これって、デザイン、ゆず。」


万美、

「あっ、ほんとだ~~。キャハ。ゆず…、企画…通った~~。かかかか。ナ~~イス~~。」


呉羽、

「おぅ。」


「なかなか、やりますのぅ~~。」

咲茉。


「な~~に、言ってる~~。後輩に追い越されるぞ~~。咲茉~~。頼むよ~~。期待してんだから~~。」

呉羽、にっこりと。


咲茉、そんな呉羽を見て、舌をチロリと、

「了~~解。」



ドアを開けて、

「毎度で~~す。」

巽。


一番ドアの近くにいた翠、

「あ~~。はい。お疲れ様~~。」

あまりにも自然に翠。


そんな翠を見て巽、ドキン。

「あっ。」

そして、

「昨日はどうも…。」

ニッコリと。


翠も、

「あっ。」

今まで見た事のない巽の笑顔。少し恥ずかしそうに、

「昨日は…どうも…。」





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