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翠と橙(みどりとゆず) vol.082 「ユッキ、悪ぃな、手伝わせてしまってよ。」

忍、目の前の料理を食べながら、

「ん~~。お~いし。」


菫、敦哉、

「でっしょう~~。」

「ふふ。だろ…。」


珂帆、

「ありがとうございます。」





そしてこちら、「雅楽」では、

「ユッキ、悪ぃな、手伝わせてしまってよ。」


「な~に、言ってんの。こんな状態じゃ、絃ひとりじゃ立ち回りできないよ。かかかか。」


夕方から客入りが凄かった。

まさかのまさかで、店の外では行列までできていた。


店の前まで到着した翠、

「はい…???なんなの…この人たち…???えっ…???ま…さか…、並んで…???…え―――――――――っ!!!!」


そして裏口から店に入って、

「ちょっ…、ちょっと…、雅樂じぃ。あれ…ユッキ…???」


雅樂、

「おぅ、お帰り。」


薫郎、

「おぅ、おつかれ。」


店の中を見て翠、

「あ…。あ~~。」

口をポカ~~ンと。


絃、

「みどさん、お帰り。はははは。このありさま。」

苦笑いをして。


翠、

「いやいやいやいやいや。…満席って…。」

そして、


「雅樂じぃ、店の前に、行列。」


雅樂、

「んなこた~知ってるわぃ。店、開けた途端に、このありさまだぃ。なんなんだぃ、今日は。」


「俺も店まで来て驚いた。なんか、今日…あったのかな…???」

薫郎。


翠、

「いやいやいやいや。分かんな…。」


「ユッキ、これお願い。」

絃。


絃からの注文書きを見て薫郎、

「おぅ。」


「おやっさん、ごちそうさま~~。姉ちゃん、勘定頼むよ。」

客のひとり。


絃、

「ありがとうございました~。」


「すみませ~ん。生4つ~~。」


絃、

「あっ。は~~い。」


翠、

「あっ、絃、いい、私、やる。」


翠に両手を合わせて、頭をコクリ。


そして生ビール4つを4人の客に、

「はい。お待ちどうさまで~~す。」


客のひとり、

「あれ…、まだひとり…店員さんいるの…???はははは。それにしても、ここって、可愛い店員さんだよね~~。」


翠、

「へっ…???あ…、はははは。ありがとうございます。」


そしてトレイを胸に、クルリと。そして雅樂を見て。頭を傾げて。


雅樂、そんな翠を見て、けらけらと笑う。

客が出ていけば、また入れ替わり。


翠、絃に、

「どうなってんの…今日…???」


そんな翠に絃、左手を振り、頭を振り、

「わかんない…。こっちが教えて欲しい。」


その時、ある女性客、翠と絃のそばに、

「すみませ~~ん。写真…撮ってもらって…良いですか…???」


その声に、翠、絃、

「写真…???」


「はい。一緒に写真、良いですか…???」



翠、絃、突然の事に、

「…???」


女性客が、翠より絃の腕にしがみつくように…。


翠、頭の中で、

「…私…、お邪魔…???」


絃、自分から離れる翠の左腕を引っ張り、目が、「…逃げちゃダメ。」ゼスチャー。


もうひとりの女性客が翠のそばに来て、

「私も、私も一緒に~~。」

そしてカシャリ。


「ありがとうございました~~。うっれしい~~。」


カウンターの中の雅樂、そして薫郎、顔を見合わせて、頭を傾げて、

「…???」


翠、

「どういう事…???」


そして、今の女性客のテーブルに。


「あの…、大変失礼しますが…。」


その女性客、

「あっ。はい。写真、どうもありがとうございます。」


チラリとその客のスマホを覗き見の翠。


そんな女性店員を見て女性客、

「私、あの店員さんのファンなんです。」


その声に翠、

「へっ…???」


「もっの凄い、綺麗で可愛い~~。それに、凄いスタイル良くって~~。」


翠、そのスマホの画面を見て、

「うわ。絃。」


「もともとは、この人のインスタからなんですけど…。」

「イン…スタ…???」





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