翠と橙(みどりとゆず) vol.077 翠、「ふふ。はい。私たちの可愛い妹ですから。」
翠がレジで精算。レジの店員に、
「ごちそうさまでした~~。凄い美味しかった~~。ありがとうございます。」
柴乃、
「ありがとうございます。」
そしてにっこりと、
「ゆずちゃん、よろしくお願いします。」
翠、
「ふふ。はい。私たちの可愛い妹ですから。」
その声に柴乃、思わず目が潤んで、丁寧にお辞儀をして、
「はい。ありがとうございます。」
翠、
「あの…。」
小鼻がツンとして、思わず顔を赤らめる柴乃、鼻水を啜って、思わず鼻に手を、
「あっ。はい。…あっ、すみません。何か…???」
「最後に頂いたあのアイスクリーム、お店で…作ってるんですか…???」
柴乃、一瞬目をパチクリさせて、
「あっ。あ~~。はい…???…お店のスタッフのオリジナル…なんです。」
翠、
「へぇ~~。凄~~い。」
柴乃、小さく、手招き。
翠、
「……。」
柴乃に近づいて。
「実は、遊馬君のオリジナル。」
「へっ…???」
万美、
「ほ~ぃ、みど~~。みど~~。しっかりと4人分。」
そして、それぞれが、
「ごちそうさまでした~~。」
柴乃、
「ありがとうございました。またどうぞ~~。」
カウンターの奥で珂帆、丁寧に一礼して右手を振る。
そしてトレイを持ちながらカウンターに向かう巽も5人に笑顔で手を振る。
店から出て歩きながら…。
飛香、
「あ~~。美味しかった~~。料理良かったですね~~。それに、なにあの、アイスクリーム、めちゃくちゃ美味しかったですよね~~。」
万美、尋音、同時に、
「うんうん。ありゃ凄いわ~~。」
「お店のオリジナルだって~~。スタッフが考えたオリジナルだって~~。さっきのレジの人、こっそり教えてくれた~~。」
翠。
「ふ~~ん。もしか…したら…。その…スタッフって…。かかかか。遊馬君だったりして…。」
尋音。
その隣で歩く橙が、尋音を見て。そんな橙を尋音は見てにっこりと。
「ビンゴ~~。」
翠、
「その通り~~。」
万美、
「わお。や~~るね~~。ゆずの彼氏~~。」
…と、そこまで言って万美、
「あっ、飛香~~。トップシークレット。絶対に忘れないでよね~~。」
飛香、そんな万美の声に、ニッコリと、
「はい。絶対に、私の大切な友達の一人でもありますから、ゆずさん。」
尋音、
「お~、お~。良く言った~~。」
…と、そこまで言って今度は尋音、
「…ん…???…待てよ。」
万美、翠、
「ふん…???どした~尋~~???」
尋音、
「やっば~~。」
翠、
「はい…???」
「ユッキも知ってる。ゆずの彼氏…、遊馬君って…???」
その瞬間、万美も、
「あっ。」
手を叩いて、
「そだ。あんとき、私と尋音、ユッキに言っちゃったんだった。」
橙、ドキン。
翠、
「わお。」
その瞬間、万美、尋音、いきなり翠に両手を合わせて、
「お願い、姉貴!!!」
翠、ガックリと両肩を落として、
「おぃおぃおぃおぃ。」
そして万美、尋音、一緒に舌をペロリ。
「はぃはぃはぃはぃ。分っかりました~~。」
クルリと前を向いて歩き出す翠。
「…と言っても、言いふらす人でも…ないけどね~~。まっ、店で雅樂じぃと絃にくらいでしょ。」
その声を聞いて万美、尋音、
「そこが一番危ないでしょっ!!!!」
翠、
「あっ。そか。」
万美、尋音、
「ぶ――――――っ!!!」




