翠と橙(みどりとゆず) vol.251 声のする方に顔を向けて…。
声のする方に顔を向けて…。その瞬間、
「へっ!!!!」
そして、
「わっ!!!!」
その声に万美、尋音、飛香。そして雅樂、絃、
「えっ!!!」
厨房に入ってきた翠、
「ふん…???どしたの…???」
遠くから後ろを向いたままで手を振る女性。
橙、
「お姉ちゃん。」
真ん丸の目をして。
蘭、
「ひっさしっぶり~~~。」
万美、尋音、
「おねえちゃん…???」
雅樂、
「ん~~~???」
飛香、絃、
「ゆずちゃんの…???」
こちらも目を真ん丸に。
橙、
「お姉ちゃんに…、お母さん。お父さん。」
万美、尋音、
「え~~~~ぇっ!!!」
橙、いきなり椅子から立ち上がり、その席に。
「どうしたの~~。」
蘭、
「へっへっへ~~。」
橙、
「お姉ちゃ~~ん。」
翠、万美と尋音に、
「何々…???」
万美、
「ゆずのお姉さん、そして…おとうさん、おかあさん…???」
尋音に。
尋音、
「う…、うん。」
その瞬間、翠、
「わっ!!!うそっ!!!」
蘭、
「かかかか。あんたが仙台で、一緒だった人。その人がいる店でしょう~~。」
父親、
「おまえが、メールで、あんな事、書いて送ってくるから…。」
橙、一瞬右目を瞑って、
「あっちゃ~~。」
母親、
「大変だったんだから。おまえがあんなメールよこすから、お父さん、いきなり、とんでもない、何考えてるんだ、あいつって…。」
「…で、それを私も隣でそれ、知って。まずは、お店、行ってみようってなって。…父さん、怒りだしたからキリないから…。」
そして蘭、
「ふふ。ゆず、決めたんでしょ。一緒になれる人。ん~~???」
翠、
「雅樂じぃ、雅樂じぃ、ゆずのお姉さん、ユッキが仙台で腹膜炎起こしたときに、助けてくれた人。」
その声に雅樂、
「うそっ。ほんとけぇ。」
「うん。早く、早く。」
「お、おぅ。」
いきなり厨房から出てふたり。その席に駆けつけて雅樂、
「すぃやせん。ゆず…ちゃんの…お姉さんで…。」
蘭、目の前の店主の顔を見て、目をパチクリとさせて、
「は…、はい…。…ん…???」
「仙台で、うちのが、大~変、お世話になりやして…。」
橙、
「腹膜炎で倒れた杉浦君の事、彼の家なの、ここ。そして、彼の親代わりのおじちゃん。そして、隣のこの人が、私のチーフ。逢坂翠さん。」
蘭、
「あ~~。あ~~。うんうんうん。杉浦君。うんうんうん。…もう…元気になった…???」
雅樂、
「その節は…ほん~~とに、面倒掛けて、お世話んなって。」
「いえいえ…。」
蘭、右手を振って、
「とんでもありません。…ふふ。美味しく頂いてます。」
雅樂、照れて頭を掻きながら、笑顔で。
蘭、
「ゆずからね、父さんにメールが届いて…。」
雅樂、翠、
「へっ…???」
「父の、木葉龍興です。そして隣が、母の木葉紅葉。」
そして、自分の名刺をバッグから、
「久留須蘭と申します。」
翠、雅樂、名刺を受け取って。
「行く行くは、ゆず、アパート引き払って、ここの…2階…???その…杉浦君と…一緒に…。って…。」
その話を聞いて翠、
「ぷっ。」
雅樂、
「かかかか。そんな事、メールで、ゆずちゃん。けけけけ。」
頭を掻きながら…。けれども、父親と母親を見て、
「あっ。こりゃ…。」
いきなり頭を下げて。そして、キリっとした顔をして雅樂、
「雅楽の…宗像雅樂って…、いいやす。店主、やってます。どうぞ、お見知りおきを。」
ふたりに丁寧にお辞儀をして。
その時、絃、
「いらっしゃいませ~~。」
雅樂、
「おっと。」
蘭、
「ふふ。いいですよ。お客様…、お願いします。」
翠、
「あっ。」
雅樂、3人に丁寧にお辞儀をして、
「すぃやせん。」




