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251/259

翠と橙(みどりとゆず) vol.251 声のする方に顔を向けて…。

声のする方に顔を向けて…。その瞬間、

「へっ!!!!」

そして、

「わっ!!!!」


その声に万美、尋音、飛香。そして雅樂、絃、

「えっ!!!」


厨房に入ってきた翠、

「ふん…???どしたの…???」



遠くから後ろを向いたままで手を振る女性。


橙、

「お姉ちゃん。」

真ん丸の目をして。


蘭、

「ひっさしっぶり~~~。」


万美、尋音、

「おねえちゃん…???」


雅樂、

「ん~~~???」


飛香、絃、

「ゆずちゃんの…???」

こちらも目を真ん丸に。


橙、

「お姉ちゃんに…、お母さん。お父さん。」


万美、尋音、

「え~~~~ぇっ!!!」


橙、いきなり椅子から立ち上がり、その席に。

「どうしたの~~。」


蘭、

「へっへっへ~~。」


橙、

「お姉ちゃ~~ん。」


翠、万美と尋音に、

「何々…???」


万美、

「ゆずのお姉さん、そして…おとうさん、おかあさん…???」

尋音に。


尋音、

「う…、うん。」


その瞬間、翠、

「わっ!!!うそっ!!!」


蘭、

「かかかか。あんたが仙台で、一緒だった人。その人がいる店でしょう~~。」


父親、

「おまえが、メールで、あんな事、書いて送ってくるから…。」


橙、一瞬右目を瞑って、

「あっちゃ~~。」


母親、

「大変だったんだから。おまえがあんなメールよこすから、お父さん、いきなり、とんでもない、何考えてるんだ、あいつって…。」


「…で、それを私も隣でそれ、知って。まずは、お店、行ってみようってなって。…父さん、怒りだしたからキリないから…。」

そして蘭、

「ふふ。ゆず、決めたんでしょ。一緒になれる人。ん~~???」



翠、

「雅樂じぃ、雅樂じぃ、ゆずのお姉さん、ユッキが仙台で腹膜炎起こしたときに、助けてくれた人。」


その声に雅樂、

「うそっ。ほんとけぇ。」


「うん。早く、早く。」

「お、おぅ。」


いきなり厨房から出てふたり。その席に駆けつけて雅樂、

「すぃやせん。ゆず…ちゃんの…お姉さんで…。」


蘭、目の前の店主の顔を見て、目をパチクリとさせて、

「は…、はい…。…ん…???」


「仙台で、うちのが、大~変、お世話になりやして…。」


橙、

「腹膜炎で倒れた杉浦君の事、彼の家なの、ここ。そして、彼の親代わりのおじちゃん。そして、隣のこの人が、私のチーフ。逢坂翠さん。」


蘭、

「あ~~。あ~~。うんうんうん。杉浦君。うんうんうん。…もう…元気になった…???」


雅樂、

「その節は…ほん~~とに、面倒掛けて、お世話んなって。」


「いえいえ…。」

蘭、右手を振って、

「とんでもありません。…ふふ。美味しく頂いてます。」




雅樂、照れて頭を掻きながら、笑顔で。


蘭、

「ゆずからね、父さんにメールが届いて…。」


雅樂、翠、

「へっ…???」


「父の、木葉龍興(このはたつおき)です。そして隣が、母の木葉紅葉(このはもみじ)。」

そして、自分の名刺をバッグから、

「久留須蘭と申します。」


翠、雅樂、名刺を受け取って。


「行く行くは、ゆず、アパート引き払って、ここの…2階…???その…杉浦君と…一緒に…。って…。」


その話を聞いて翠、

「ぷっ。」


雅樂、

「かかかか。そんな事、メールで、ゆずちゃん。けけけけ。」

頭を掻きながら…。けれども、父親と母親を見て、

「あっ。こりゃ…。」

いきなり頭を下げて。そして、キリっとした顔をして雅樂、

「雅楽の…宗像雅樂(むなかたうた)って…、いいやす。店主、やってます。どうぞ、お見知りおきを。」

ふたりに丁寧にお辞儀をして。


その時、絃、

「いらっしゃいませ~~。」


雅樂、

「おっと。」


蘭、

「ふふ。いいですよ。お客様…、お願いします。」


翠、

「あっ。」


雅樂、3人に丁寧にお辞儀をして、

「すぃやせん。」






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