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翠と橙(みどりとゆず) vol.246 薫郎、「俺は。雅樂じぃの話。甘えた方が、良いと思う。」

フライパンで、野菜を炒めながら薫郎、

「俺は。雅樂じぃの話。甘えた方が、良いと思う。」


その瞬間、翠、

「えっ…???」


巽、スマホの向こうで、

「え…???何…???どうかした…???」


翠、

「あん。ユッキ。あっ、杉浦が、…今、料理してるんだけど…。」


「うん。」

「雅樂じぃに…、甘えた方が良いって…。」


「そっか~~。…あっ。俺は…、まだ、大将に…、1回しか…会った事がなくって…。俺の口からは…上手く…言えないけど…。けど…。みどにとっては…。ありがたい…事だと…。俺としては…正直、思うよ。…いや…。だって…、普通なら…考えらんないよ。」

「うん。…普通なら…考えらんないって…ユウマ。ユッキ。」


薫郎、シャーと言う炒めている音と共に、火加減を見ながら、

「うん。だろ…。」


巽、

「かかか。今、杉浦君、料理…???」


翠、

「うん。」


「放したく…ないんだよ。みどの事…。大将。…でも、まっ。それって、単に、みどと俺…。まっ、俺なんて、気にしなくってもいいけど…。…でも、みどの友達の事、考えてみても。やっぱり…、その方が良い。甘えた方が…。」

「う…、うん…。」




翠、階段を下りて。下は既に、暗くなっている。

「寝ちゃったか…。」






翌朝、台所に…、

「雅樂じぃ。」


いきなり後ろからのその声に雅樂、

「うぇい、びっくりした~~。」

後ろを振り向いて、困ったように、

「びっくりさせんなよ。もう少しで、指切るところ…。」


「私…。雅樂じぃに、甘える。」

翠。


雅樂、

「は…ぁ…???なんでぃ。」

俎板に包丁を置いて、前掛けで手を拭いて、

「なんだぁ…???」


「私、隣に住むよ。」

「へっ…???」


雅樂に駆け寄り、いきなり雅樂に抱き付いて翠、

「雅樂じぃ、大好き。」


雅樂、

「お~~い、おいおい。な~~にやってんだぃ。」

雅樂、両手の置き場所に迷って。


翠、

「ありがと。」


雅樂、抱き付いている翠に、

「おいおいおいおい。」


「きゃっははははは。」


薫郎、

「昨夜、あれから、みど、遊馬君に電話して、話に結論、出したんだよ。」

廊下で…。


雅樂、

「おぅ…。おぅ、おぅ、おぅ。」

そして、

「けけけけ。そうか。そうかぃ。うん。」


薫郎、

「多分、3人から、5人に…、なっちゃうな~~。」


そんな声に雅樂、

「おぅよ。かかか。賑やかに…なんねぇと…。かかかか。それに。」


翠、今度は雅樂から離れて、

「それに…???」


「こっから、隣に繋がる、廊下を作る。」


その声に翠、薫郎、

「廊下…???」


雅樂、

「あぁ。」


薫郎、

「あっ。いやいやいや…。でも…、隣って、名義…???」


そんな薫郎に雅樂、

「馬鹿野郎、敷地から、全部、買い受けたんだよ。全部、俺のもんだ。けけけけ。」


翠、薫郎、

「うっそ――――――――っ!!!」


「なんだか知れねぇが…。ポ~~ンと、頭に浮かんでよ。そうしたら、イメージ浮かんでよ。かかかか。とんとん拍子でぇ~~。」


その瞬間、翠、後ろを向いて、

「ユッキ。」


薫郎、

「あぁ。」


「雅樂じぃ。」

翠。


雅樂、

「あぁ…???」


翠、雅樂に両手を合わせて、

「お願い。全部、ひっくるめて、私たちも…それに、お手伝い…させて。」


雅樂、

「は…ぁ…。」


「だって、だって…。私もユッキも…、これからまだまだ雅樂じぃに、世話になっちゃうんだもん。それに…。」

「ん~~???」


「3人から…。5人に…、なっちゃうし…。…そんな…雅樂じぃに、負んぶに抱っこなんて…。」


そんな翠に雅樂、そして薫郎を見て、

「かかかかかか。そうけぇ、そうけぇ。…おぅ。いいだろうよ。」






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