翠と橙(みどりとゆず) vol.247 飛香がいきなり仕事をしている橙に後ろから…。
「え――――――――っ!!!!雅楽の隣~~???」
万美、尋音。休憩ブースで、ドリンクを飲みながら。
翠、
「うん。雅樂じぃ、私たちに相談なく、もう…買っちゃった~~って…。」
万美、
「う~~っわ。雅樂じぃ、大胆~~。」
「…って、言うか、それ。結婚式よりもハードル高いじゃん。」
尋音。
「うん。」
口を尖らせながら翠。
万美、腕組みをして、
「…でも、まっ、雅樂じぃの事だから…、もう…契約もしちゃっただろ…う…し…。」
翠、
「うん。」
「まっ。でも…、その方が…いっかな~~。」
にっこり笑顔で尋音。
翠、万美、そんな尋音を見て、
「は…あ…???」
「いやいやいや。…だってさ。今まで、同棲って意味で…、何かしら…、みどとユッキの部屋って、私たち、全く、入った事…なかったじゃん。…なんか…、邪魔しているようで…。」
そんな尋音の声に万美、唇を尖らせて、天井を見るような目。
そして顎に人差し指を当てて、
「あっ、そっか…。」
逆に翠が…、
「は…ぁ…???」
万美、
「まっ、そういえば…そう…か…???」
「これから、ユウマと付き合って、堂々と、雅楽の隣が新居。…つぅ~事だったら、まっ、もぅ~~気軽にみどの家…行けるって…。それに…。」
翠、
「はん…それに…???」
「隣の家…、広そうだし~~。」
にっこにこ顔の尋音。
「はん…???何それ…???どういう意味よ~~尋~~。」
「ニッシシシシシ。」
「それにしても…。」
万美、
「そっか~~。みどと…ユッキの部屋に…、今度は…ゆずが…。」
尋音、
「だから…、ゆず…今朝から…なんだか、ソワソワと…。心…此処に在らず…みたいな…。」
翠、
「うん。夕べ、ユッキがゆずに電話して…。ゆず、びっくりしたみたいで。ユッキ、耳…痛って。…って。」
「かかかかか。まま…、そうなるわな~~。」
万美。
それから大凡2週間後、飛香がいきなり仕事をしている橙に後ろから、
「ゆずちゃん。凄―――――――っ!!!」
いきなり橙の背中から抱き付く。
それを見て周囲のスタッフ。
翠、
「どしたの、飛香~~。」
飛香、
「凄い凄~~い。」
橙と飛香に群がるスタッフたち。
「はい、これっ!!!」
プリントアウトした用紙を…。
「ゆずちゃんがデザインしたアイテム。販売3日目で、既にSOLD OUT。しかも、再販。今も注文、続いてるんだって~~。」
その声にスタッフ、
「う~~~っそ~~~~っ!!!!」
「それに、それに。」
飛香の話が続く。
「なんだか分かんないけど、その連鎖か、ゆずちゃんのアイテムと同時に販売したアイテムも、その流れからか、ひとつ、ふたつと完売状態。」
万美、
「きゃっはははは。凄~~い。」
橙、ポカ~~ンとした顔をして…。目をパチクリと…。顔を傾げて、
「わ…わたしの…、デザイン…が…???あ。…ははははは。」
「さっき、ユッキから連絡が入って、すぐに調べたら…。」
飛香。
翠、
「あっ。ちょっと待って。」
すぐさま、ネットで、「フレバー」のウェブサイトをチェックして…。
「フレバーの~~。先取の…秋冬…。」
その時、橙のスマホに着電。橙、
「あっ。渚沙さん…。木葉です。お世話様です。」
間髪入れずに渚沙、
「ゆず、凄~~~い。」
それと同時に翠も、
「わっ!!!これも、完売っ!!!うそ~~~~。」
橙、
「えっ。あっ。はい。はいはいはい。」
スマホを耳に。
渚沙、
「売れちゃったよ、売れた!!!ゆずの~~~。きゃっはははは。在庫切れ~~~。かかかかか。」
千慧、呉羽、新規開拓のメーカーにタクシーで移動中、
タクシーの中でその情報を薫郎からの電話で、そしてタブレットの画面で…、
お互い片手でハイタッチ。
「イェイ!!!」
千慧、
「オシ!!!」
呉羽、
「オゥ!!!ナイス、ゆずっ!!!」




