翠と橙(みどりとゆず) vol.237 渚沙、「今私、駅の玄関にいる…。」
仙台駅構内を歩きながら橙、スマホを耳に、
「あっ、阿川さん、ゆずです。お世話様です。今、仙台駅着きました。」
渚沙、
「はい、ゆず~。お世話様です。お疲れ様~~。今私、駅の玄関にいる…、あ~~~、ははは。」
遠くに見える橙と薫朗に手を振って。
…そして、渚沙、
「お疲れ、ゆずちゃん。」
橙、
「お疲れ様です。駅までありがとうございます。」
渚沙、薫朗を見て、
「うん、うん。元気になって…良かったよね~~~。ユッキ。」
そんな渚沙に薫朗、照れながら、
「その節は、本当にありがとうございました。お世話になりっぱなしで。」
渚沙、
「うん、うん。OK,OK。行こ。」
フレバー専用車で…。
渚沙から社長室に。
博陽、ふたりに、
「お待ちしておりました。杉浦さん。元気になられて…。」
薫朗、
「ありがとうございます。前回は…、こちらにも来られず…。病院で…。田島川社長、専務にまで、お見舞い頂いて…。」
美耶子、椅子から立ち上がりながら、
「う~~ん。あの時はもう~。びっくりした~~。しかも、電話してきたのが、ゆずちゃんのお姉さん。何がどうなっているのか…。ねぇ~~、渚沙。」
橙、美耶子の顔を見て、そして博陽の顔を見て、
「その節は…。すみませんでした。私の方から…連絡しなきゃいけなかったのに…。」
美耶子、
「はははは。そんなものよ…。」
テーブルの前に近づきながら、
「さっ、じゃ~~。始めましょうか。渚沙、ルイカと希未には…。」
渚沙、
「えぇ。帰社してすぐに…。」
ドアをノックする音。
「失礼します。」
入ってきたのが、フレバー、マーケティング戦略室室長の須黒ルイカ(すぐろるいか)、
そしてシステムエンジニア部部長、湯沢希未。
ルイカ、
「わぁ~~。ゆずちゃ~~ん。」
橙、ルイカと希未にお辞儀をして、
「ルイカ室長、お久しぶりです。湯沢部長も。」
希未、
「うんうん。元気そう~~ゆずちゃ~~ん。」
橙、
「はい。」
打ち合わせは休憩を入れて夕方まで続いた。
そしてその後、同じメンバーで会食。
美耶子、
「渚沙、ゆずちゃんたち、泊まるホテル…。」
渚沙、
「はい。大丈夫です。」
博陽、
「ユッキ、体の方は…、もう…大丈夫みたいだね。」
薫郎、
「はい。御蔭様を持ちまして。」
「じゃ。今日はゆっくりと。」
「ありがとうございます。」
その後、美耶子以下、4人と別れて、渚沙に伴われて、市内のホテルに。
渚沙、橙と薫郎に、
「疲れたでしょう~~。特に、ゆずちゃん。」
そんな声に橙、
「へっ…???あっ。はは。いえいえ。」
薫郎、
「まっ、新幹線じゃ、グ~スカ、眠ってましたから…。かかかか。」
渚沙、キョトンとした顔をして、
「はっ…???」
橙、
「もぅ~~。」
そして薫郎の右腕を叩く。
渚沙、
「かかかか。ねぇ~~。仲…いいわぁ~~。もぅ~~。結婚しちゃえばいいのに~~。」
そんな渚沙の声に薫郎、そして橙、ふたりともに顔を赤くして。
渚沙、
「はいはい。その顔…、ごちそうさま。このホテルの最上階、社長の知り合いがバーテンダーしてるの。ユッキもゆずも、おやすみの前に。仙台の夜景見ながら、どうぞ~~。」
渚沙の案内に、エレベーターの中で薫郎と橙、
「ふふ。はい。」
そしてふたり、共にそれぞれの部屋に。そして最上階のバーに。
開店時間からまだそれほど時間が経っていない。
バーテンダーがふたりに飲み物を…。
薫郎、そして橙、渚沙に、
「乾杯。」
そしてそれぞれ、一口。
「おい…しぃ~~。」
渚沙、にっこりと。そしてバーテンダーも。
そして程よい間隔でいる女性バーテンダーも、にっこりと。
橙、
「素敵なバー…。」
バーテンダー、
「ありがとうございます。多くの方々から、ご贔屓、させて頂いております。」




