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235/259

翠と橙(みどりとゆず) vol.235 呉羽のデスクに千慧、「コバ、メール見た…???」

巽、リハビリをしながら、何かを確信したかのように…。

そして、時々にこやかに…、

「はは。うんうん。感触…いい。」





ジェシカフロア内、忙しく時間が過ぎて行く。


呉羽のデスクに千慧、

「コバ、メール見た…???」


呉羽、

「あ~~うん。田島川社長、直々のお呼び。ユッキとゆず。」


千慧、

「ふん。そのようで…。」

そしてくすくすと笑って千慧、

「もしかして…。予想通り、ゆず…、気に入られちゃったかな~~。」


呉羽、

「ふ~~ん。」


「ゆず~~。」

橙を手招きの呉羽。


橙、呉羽の方を向いて、

「はい。」


千慧と一緒に呉羽、手招き。


橙、歩み寄って、

「は…い…???」


「来週の火曜日、田島川社長から、お呼び出し~~。」

ニッコリと呉羽。


橙、

「はい…???」


千慧、

「ユッキとゆず、あなたたちふたりのご指名。」


その声を聞いて橙、

「えっ…???え~~~~。」

両手を鼻の前で合わせて。


千慧、

「さっき、ユッキには電話で伝えといた。行っといで。しっかりとね。」

そして、

「それに…、前回はユッキ…田島川社長、専務に、会わず仕舞いだったから~~。」


その声に橙、

「あっ。はいはい。うんうん。そうです。そうです。」


呉羽、

「…では。お願い~~。」


橙、ふたりに丁寧にお辞儀をして、

「はい。分かりました~~。」





夕方近く、出掛け先から戻ってきた奈都。翠に、

「は~~い、みど~~。さてさて。」


翠、

「うんうん。ちょい…いい…???」


奈都、

「OK~~。」





仕込みもいよいよ最終段階。

てきぱきと動いている絃。


雅樂、厨房から店の方に回って、

「お~~絃~~。」


絃、

「あ~~、うん。」


そして、ふたり一緒に、店の角の天井際に設えられた神棚に手を合わせて。

「今日もお客様に恵まれますように。ありがとうございます。喜んで。」

そして両手をパンパン。


雅樂、

「おし。これで良しと。」


絃、

「うん。」

にっこりと。


雅樂、そんな絃を見て、

「なんだおめぇ。かかかか。今日はやたらと笑顔じゃねぇか~~。えぇ~~。」


絃、

「え~~ぇ~~???かかかか。」


「なんか、いいこと、あったかぃ。」

「う~うん~~。べ~~つに~~。」


「あっ。そうだ、昼前、雄ちゃん来てよ~~。絃によろしく~~ってな~~。」


その声に絃、

「へっ…雄ちゃん…???…私に…???なんで…???」


雅樂、

「けけけけ。その内、分かるよ。」






翠、奈都に、

「…んじゃ、そう言う事で。」


奈都、

「オッケィ~~。連絡してみる。とにかく、もんの凄い、いい奴。」


「ふ~~ん~~。そんないい奴なら、奈都、あんたが付き合えばいいのに~~。」


そんな翠の声に、

「かかかか。」

コーヒーカップを唇に付けて奈都、

「くくくく。それを言わないで。折~~っ角、私にも春が来たな~~って、今、思ってんだから~~。」


翠、

「へっ…???あんた、まさか!!!」


「御蔭様を持ちまして~~。うんうん。この度…。」

「へっ…???ほんと…???」


「へへ…。うん。」

舌を出してペロリと…。

「この前の…コバちゃんとヤマチから誘われた食事会で…。」


その声に翠、目を真ん丸く、

「う~~わ。凄~~い。」


そして、奈都。

「見~~つけちゃった~~。」


翠、思いっきり、テンション高く、

「何々、コバちゃんとヤマチ…。食事に誘うって、合コ~~ン…???」


その声に奈都、

「ニッシシシシ。その通り~~。」


いきなり翠、

「あ~~んもぅ。それだったら、飛香も一緒に~~。」


その瞬間、奈都、

「へっ…???飛香、彼氏…いたんじゃ…???」

驚いたように。


翠、そんな奈都を見て、3秒ほど唖然。

「…あんたも…かぃ。」


奈都、

「え…???えぇぇぇぇ…???…じゃ…なかったの…???」







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