翠と橙(みどりとゆず) vol.234 翠、「はい、私~~。どした~~絃~~。」
「ふぅ~~。終わった~~。」
そう言って自分のデスクに向かう橙。
「あ~~っと、ゆず~~。さっき、フレバーの阿川さんから…電話あったよ~~。折り返しこっちから掛け直すって言っておいた~~。」
陽詩。
「あ~~。ありがとうございま~~す。」
「フレバーの…打ち合わせ、終った…???」
向かい席で尋音。
橙、
「はい。なんとか。」
「それにしても、ゆず、初の商品化…おめでとう~~。」
橙、照れながら…、
「ありがとうございます。」
「しかも…、その商品化、フレバーでも、取り扱うって、凄~~い。」
「へへ。なんだか…出来過ぎてる…って感じなんです…けど…。…おっと~~。渚沙さん、電話、電話。」
その頃、雅楽では…。
「…で、どうすんだぃ雄ちゃん…???」
雅樂。
雄ちゃんと言われる50代の男性。
「引き払って、福島~~。雅樂じぃには…お世話んなったよ、本当に~~。」
雅樂、
「やれやれ…。」
その男性の隣に座っている妻の和江を見ながら…、
「ふんふん。」
午後12時10分。
翠、
「はい、私~~。どした~~絃~~。」
万美、
「ん~~???」
デリバリーのメニューを食べながら…。
翠、
「うんうん。……うん。…へっ…???…はい…???はぁ~~~~???」
そして、今度は、
「かかかかか。マジで~~???ひゃ~~~。」
万美、尋音、橙、飛香、顔を見合わせて、
「…???」
翠、
「うんうんうん。うんうん。分かった。聞いてみるわ。きゃっは~~~。凄~~い。」
万美、翠のスマホに耳を近づけて、
「何々、絃絃、何々…???」
翠、
「うん。じゃね~~。」
そして、通話を切って、
「きゃっはははは。絃に彼氏…出来るかも~~~。」
4人、
「え―――――――――っ!!!!」
そして、数秒後、またもや翠のスマホに…。
「おっ。来た来た~~。」
そして、
「お~~~~。」
翠、4人に、
「この人。」
4人、
「わっ!!!イッケメ~~ン。」
「何と。」
翠、
「奈都の大学の同期。」
その声に万美、尋音、
「え゛っ!!!」
「しかも…。」
翠、にんまりと、
「帰国子女だよ~~ん。」
橙、
「わ~~おっ。英語、ペラペラじゃ~~ん。」
「雅楽に奈都と友達と数人で行ったときに、絃を見て、ひっとっめっ惚れ~~。」
万美、尋音、
「う~~~っわ。」
「昨夜、遅くに奈都からライン来たんだって。絃を紹介してくれないかって…。だから…、どんな人なのか…教えてって、絃。」
そして翠、
「かかかか。私がいるから、いきなり、断る事、出来ないって~~。」
尋音、
「かかかかか。まっ、そうだわね~~。」
すると、いきなり飛香が、
「ぶ~~~~。」
尋音、
「やばい。ここにまだ…、後遺症残っている…乙女が…いたんだった…。」
翠と万美、そんな飛香を見て…、変顔で…、
「あは…。あははははぁ~~。…そういえば…。いたわね~~。」
都内の脳梗塞リハビリテーションセンター。
スタッフ、
「うんうん。良い感じです、遊馬さん。凄いですよ~~。これなら…、自宅でも、OKなんじゃ、ないですか~~。」
そんなスタッフに巽、
「ありがとうございます。えぇ。そう…なんですけど…。…でも、やっぱり…、個人的に…、がっちりと…、専門家に…。確認…しても…。ぐっ。…もらいたくって…。」
そんな巽を見守る知美。
「すみませんね~~。言いだしたら、聞かなくって…。」
スタッフ、
「いえいえ。とんでもありません。」
右手を振りながら、
「こうして、利用して頂く事自体、こちらとしては、ありがたい。……それにしても、脳梗塞で…も、ここまで早い回復って…。」




