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230/259

翠と橙(みどりとゆず) vol.230 流歌、「かっわいい~~。」

「でも。でもでもでも。…これで、絃に彼氏が出来たら、た~~いへんだよ~~。ねっ、雅樂じぃ。」

翠。


雅樂、そんな翠に、

「うるせぇやぃ。」


寺崎、

「おやおや…。かかかか。確かに。看板娘に、彼氏じゃ…。かかか。大将、泣くに泣けないですよね~~。」


雅樂、照れるように、

「勘弁してくださいな、お客さ~~ん。」


流歌、

「なんか、好きになりたいおじいちゃん的~~。ふふ。」


薫郎、そんな流歌に、

「嬉しいね~~。ねっ、雅樂じぃ。」


雅樂、怒ったように、

「うるせぇ!!!えぃ、次のヤツ!!!」


薫郎、

「はいはい。」


雅樂、女性に、にっこりと。頭を撫でながら。


流歌、

「かっわいい~~。」


雅樂、

「けけけけけけ。」


そして…。

寺崎、流歌、万美に尋音、飛香に橙。そして巽。

店の外で、それぞれ、

「ごちそうさまでした。」


寺崎、

「さっきの店にしろ、ここにしろ、すっかりと、ごちそうになっちゃって。」


流歌、

「いいの、あんな料金で…???」


翠、

「うん。OK。ねっ、絃。」


絃、

「うん。大丈夫。」


「絃の出した数字に、雅樂じぃ、文句言わないから。…絃に会計は…まかせっきり。」


寺崎、

「ほぅ~~。」

そして絃を見て、

「うん。さすが、これだけの美人。確かに、客は…来るよね~~。」


絃、

「ありがとうございます。」

寺崎に丁寧にお辞儀をして。


流歌、翠に、

「みど。じゃっ。ふふ、期待…してる。」


翠、流歌に、

「うん。ありがと。また連絡する。」


万美、尋音、飛香、橙、

「じゃ。おやすみ~~。」


巽、

「ごちそうさまでした。」


翠、

「うん。気を付けて。おやすみ~~。」



みんなを見送り、そして翠、絃、

「へぇ~~。絃が芸能人と…。」

「私だって、びっくりだよ。」


そして翠と絃が、ドアを開け…。

「うわぉ。ユッキ。」


薫郎がいきなりドアから。


絃、

「どしたの…???」


薫郎、

「みんな…行った…???」


翠、

「まだ……。ほら…、あそ…。」


いきなり薫郎、

「ゆず~~~~。」


翠、絃、

「…???」



万美たち、歩きながら、

「へっ…???」


絃、

「どしたの…ユッキ…???」


翠、

「さぁ…???」



橙に駆け寄り薫郎、

「ほら。」


橙、

「へっ…???」


「おまえのバッグに付いていた仔馬のチャーム。床に、落ちてた。」

橙に差し出したチャーム。


橙、

「あっ。あ~~~~。ほんとだ。取れてる~~。ありがとう~~ユッキ~~。」


薫郎、

「うん。おまえ、大切にしてたから。」


橙、

「うん。へへ。私のお守り…。」


寺崎、

「へぇ~~。」


薫郎、

「じゃ。寺崎室長、流歌さん。元気で。」


寺崎、

「おぅ。ごちそうになった。かかか。これからも…大変だと思うけど、ユッキ。頼りにしてるぞ。」


「はい。よろしくお願いします。」


流歌、

「良かったね、ゆずちゃん。」

そして、

「ユッキ。ありがと。」

そして、小さな声で、

「ちゃ~~んと、守ってあげてよ~~。ふふ。」


薫郎、そんな流歌に、

「へっ…???」


流歌、

「じゃ、おやすみ。」


万美、尋音、飛香、

「おやすみ~~。」


巽も薫郎にお辞儀をして。


薫郎、

「おぅ。おやすみ。」




店に戻った薫郎に翠、

「どしたの…???」


薫郎、

「ん~~。落とし物。」


「落とし物…???」

絃を見て、翠。


絃、頭を傾げて、

「…???」



店のドアが開く。

雅樂、

「えぃ、らっしゃ~~い。」


絃、

「こんばんわ。」

入ってきた客に。


客、

「おぅ、絃~~。ども~~。」





歩きながら巽、橙に、

「おま…もり…???」


橙、

「うん。…仙台にいたとき、渚沙さんが買ってくれたの…これ…。」


巽、

「ふ~~~ん。」





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