翠と橙(みどりとゆず) vol.227 呉羽、「みど。じゃあ…。おふたり…、お願いできる…???」
惇哉、
「さて…。俺たちはここで…。」
千慧、
「寺崎室長、草島さん。ありがとうございました。」
ふたりと握手をして。
呉羽、
「みど。じゃあ…。おふたり…、お願いできる…???」
翠、
「はい。お任せください。」
千慧と呉羽が先にタクシーに乗る。
そして最後に惇哉が…、
「雅樂じぃによろしく言っておいてくれ。」
翠、
「はい。ありがとうございます。」
ドアを閉めて、タクシーは動く。
その数秒後、惇哉、スマホを手に、指でポン。相手が出る、
「あ~~。絃、俺だ、院瀬見。これからみどたち、ゲスト連れてそっち向かうから。……うん。OK。んじゃ頼む。…おぅ。」
そして、隣の呉羽に、
「席は空けて置いたと。」
呉羽、
「ふん。まっ、当~~然。」
通りを歩きながら寺崎。
「東京の…秋…かぁ~~。」
尋音、
「それにしても…。この…身長差って…何…???かかかか。」
万美、
「ん~~。凄いよね。…な~~んか、私たち…、ピラミッド作ってるみたい。真ん中がおっきくって…。くくくく。」
そんな万美の声に流歌、
「ぷっ。…確かに。」
寺崎、
「いや…、仕方ないだろ。…逆にみんなが、俺と彼から、離れないんだから…。」
そう言って寺崎が流歌の右側に外れると、
「あ~~。いい、いい。今のままで…いい。」
寺崎の左手を引っ張って、元の位置に。
翠、
「かかかかか。」
寺崎、
「だろ…。」
後ろで飛香と薫郎。
「ぷっ。」
「さすがに、でかいよな~~。…180…???」
巽、
「185…あります。」
その声に薫郎、両手を挙げて、
「凄ぇや。185…、羨ましい~~。」
翠、
「タクシー、拾おぅ…っか…???」
流歌、
「ううん…まだ、いい。東京…、歩きたい。」
「まぁ…な。毎朝、30分は、ウォーキングしてるから、流歌は。」
寺崎。
万美、尋音、翠、橙、
「わ~~。凄っ。」
薫郎、
「あれ…、飛香も…、何か…やってるって…???」
飛香、
「はい…???私…。…って、あぁ~~。でも…私は…、週に2回、スポーツジムに通ってるくらいだから…。」
その声に面々、
「へぇ~~。それも…凄~~い。」
その後、3台のタクシーに便乗して…。
翠、
「あはっ。ナイス。」
小さな声で、
「外に人…いない。くく。」
寺崎、流歌、
「へぇ~~。」
「うんうん。良い感じのお店~~。」
雅楽の外観を見て。
翠、
「どぞ~~。」
店の中に入って寺崎、
「へぇ~~。うんうんうん。良い匂い…させてる~~。」
絃、
「いらっしゃいませ~~。」
雅樂、
「えぃらっしゃ~~い。おぅ、おかえり。」
翠、
「ただいま。」
寺崎、
「へぇ~~。ここが、みどとユッキの…。」
翠、
「うん。我が家。」
雅樂、
「かかか。いっつも、みどとユッキ、お世話に。」
にっこりと雅樂。
流歌、
「ん~~~。良い匂い。ひっさしぶり~~焼き鳥~~。」
「へへへへ。ゆっくりとね~~。」
寺崎、
「ありがとうございます。」
翠、
「ふたりとも、今日、泊まりだから。」
「おぅ~~。そうけぇ~~。」
絃、
「はい。まずは…生ビールどうぞ。」
寺崎と流歌に…。
流歌と寺崎、
「あっ、すみませ~~ん。」
「ども。」
そして店に入ってくる面々。
薫郎、
「ラッキ~~。店の前、並んでない。雅樂じぃ。」
雅樂、
「おぅ、おかえり。」
絃、
「おかえり。初めて、予約席…付けたから。」
見れば、2つの席に、「予約」の手書きの立て札。
流歌、
「わは。可愛い~~。」
そして、絃を見て、
「あなたが書いたの~~???」
絃、赤くなりながら、
「はい。」
薫郎、
「さて。」
翠、
「私も…。」
雅樂、
「馬鹿野郎~~。なんでおめぇが、厨房入んだよぉ。」
ふたりの客を見て雅樂。
翠、
「あ…、あ~~。」
寺崎と流歌、笑いながら。
翠、舌を出して、
「かかかか。はいはい~~。」




