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225/259

翠と橙(みどりとゆず) vol.225 千慧、目を細めて惇哉を見て、「ま~た、と~ぼけちゃって~~。」

千慧、目を細めて惇哉を見て、

「ま~た、と~ぼけちゃって~~。」


寺崎、変顔で、

「あはははは…。」


惇哉、

「いや…、だ~~ってさ、そんな…まともに言っても、面白かないだろ。」

小さな声で千慧に。そして腕組みしながら、両肘をテーブルに付けて、

「けど、雅樂じぃ…、この事…知ってんの…???…まさか…ふたり…共に…。」


千慧、

「さ…ぁ…???」



それぞれが飲んで食べて。翠も隣の流歌と楽しく話しながら…。


「それはそうと、遊馬君。」

惇哉。


巽、

「あっ。はい。」


「大変だったね~~。長期…入院。」


隣の寺崎も、

「僕も、あの日、流歌から聞いてビックリして。」


巽、

「僕も…まさか…僕が…って…思って…。」

少し恥ずかしそうに、

「ん~~。…でも、まっ、なんとか。はい。」

そして見回して、

「多くの方々に、何度も見舞ってもらって…。」


千慧、

「とにかく、ポジィティブよね~~。かなり早い回復って…聞いてるけど…。」


呉羽、

「うんうん。」


巽、

「みなさんに…感謝です。ありがとうございました。」

その場で丁寧にお礼をして。


「それを…言うんなら、俺だって…。」

薫郎、慌てて頭の後ろを掻きながら。


「そうだぁ。ユッキ。うん。」

惇哉。


流歌が寺崎に、耳打ちして。

寺崎、2、3度頷いて、

「ふ~~ん。うんうん。ほぅ。それはそれは。ユッキが、腹膜炎。」


惇哉、

「しかも、仙台で数日の入院。そして東京でも、一週間ちょっと…かな…。」


寺崎、

「仙台で…、そして東京で…。」


呉羽、

「ゆずから電話があって、と~にかくビ~~ックリ。…そういう意味では、ゆず…頑張ったよね~~。」


そんな呉羽の声に橙、思いっきり顔を赤くして、

「いえいえ…はははは。」


「あっ。そうだ、ゆず~~。お姉さんに、くれぐれも…お礼…お願い。」

「はい。ありがとうございます。」


「あの時、ゆずのお姉さんの咄嗟の判断で、ユッキの病気…分かったから。」


寺崎、

「ゆずのお姉さん…???」


呉羽、

「えぇ…。杉浦が、病院に搬送されて、検査してもらって。それから、ゆず…、木葉に…詳しい事を…。その時、まだ動転している木葉の代わりに、傍にいてくださってた木葉のお姉さん。医師にも気づかれないように、木葉のスマホ…通話、切らないで、そのままにしてくれたんです。」


寺崎、

「へぇ~~。」


続ける呉羽。

「だから、その時点で、杉浦の状態、病名も分かって…。」


「すぐに…院瀬見に、報告…出来たと。」

今度は千慧。


「仙台の時は、ゆずが、ユッキ…ずっと、看てくれててな。ゆず、お疲れ。」


惇哉の声に橙、

「ありが…とう…ございます。」

そして小さく、

「へへ。」


薫郎も、

「あんときは、ありがとな。うん。助かったよ。」


寺崎、

「知らない場所。まっ、今まで、滞在してない場所で、いきなり。なんて事になったら、ほんと、感覚的にも…ビビるよね~~。」


そして、柴乃がテーブルに、

「お待たせしました~~。こちら…デザートになります~~。」


その瞬間、尋音、飛香、

「わっ!!!」


万美、橙、

「びっくりした~~。」


尋音、

「みど、みど、あのアイスクリーム~~。」


翠、

「へっ…???」


尋音、

「めっちゃくちゃ美味しいの~~これ~~。」


そんな尋音の声に翠、

「あっ。あ~~。はいはい。うんうん、これっ。」


隣の巽、

「うん。デザートのアイス…。」


翠、巽の右肩をペンと。


巽、

「えっ…???」


翠、

「ユウマが発案者。だって~~。」


それぞれの前にデザートを置きながら柴乃、そして珂帆、

「ふふふふ。」







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