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221/259

翠と橙(みどりとゆず) vol.221 珂帆、「いえいえ。大歓迎。それに…。」

カウンターから出て来て珂帆、

「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」


翠、

「ごめんなさい、店長。ちょっと…、人数…。」

困ったように話しかける翠。


珂帆、

「いえいえ。大歓迎。それに…。」

テラス側の席に手を。


後ろを振り向いて翠たちにお辞儀をする巽。


呉羽、そして千慧、

「おや。」


流歌、右手を挙げて。


巽、

「ははは。草島さん…。」


薫郎、

「……。」


寺崎、

「ほぅ~~。彼が…ユウマ…くん。東京駅で…倒れて…、脳梗…。」


そこまで言って、いきなり寺崎の右脇を左肘で思いっきり突っつく流歌。


寺崎、

「痛って…。」


その途端、呉羽、

「ぷっ。大丈夫ですか~~、寺崎室長~~。」


寺崎、体をよろめかせて…、

「かかかか。大…丈夫…です。ははは…。」

流歌を見ながら。

「…ったく…。」


千慧も、

「えっ…???室長…???」


寺崎、右手をひらひらと…、

「OK。OK。」


流歌、

「んもぅ~~」


寺崎、

「悪ぃ、悪ぃ。」



柴乃、ここでようやく、長テーブルを2つ、並べながら…。

「確か…、12名様で…。」

翠に。


翠、

「はい。お願いします。」


呉羽、

「ふふ。万と尋…???それに…。」


「はい。流歌さんと一緒に食事したいって。そして、ゆずと飛香。」


流歌、そんな翠の声に、

「ありがと。」

そして、

「景色~~。いいね~~。ねぇ。」

寺崎の右肘を突いて。


寺崎、

「あぁ。うん。なかなか。」


巽、

「ありがとうございます。」


寺崎、

「えっ…???」


流歌、

「ユウマさん…。ここ…仕事場なの。」


薫郎、草島と言う女性から、ユウマと言う名前を聞いて、チラリと翠を…。


翠、

「流歌さん。是非、遊馬さん…会いたいって…。」


呉羽、

「ユウマ…???」

千慧の顔を見て…。


千慧、首を傾げて…。


流歌、

「あ…、ごめ~~ん。」

両手を合わせて翠に…。


翠、そんな流歌に、左手をひらひらと。

「ううん…。良いのよ。うん。」

そして、ここにいるメンバーに公表するかのように…、

「私…。遊馬さんとは、昔…って言うか…、10年前に一度、会ってるの。」

そして、頭を掻くように、

「あっ…。いや…。一度って感じじゃ…、なくて…。数…週間…???」


そんな翠の話に、巽、コクリと…。


その瞬間、呉羽に千慧、目を真ん丸く、

「へっ…???」

「うそ…。」


巽、

「実は…、病院で…。」


千慧、

「病院…でって…???」


呉羽も千慧の顔を見て。

何かしら、慌てたような感じの呉羽と千慧。


千慧、薫郎の顔を見て。

薫郎、口を一文字に、ニッコリと。


呉羽、

「へっ…???」


口を尖らせて流歌、隣の翠を見て。

翠、そんな流歌にニッコリと。


寺崎、

「まま。とにかく、出会いの印に、美味しいもの…、頂きましょう。」

語尾を強めて。

「すみませ~~ん。」

左手を挙げて。


柴乃が近づいてくる。

「はい。お決まりでしょうか。」


寺崎、

「僕は生なんだ…けど~~。みなさんは…???」


千慧も呉羽もにっこりと、

「うんうん。私も。」


翠も流歌も頷いて。


薫郎、

「僕も…それで…。」


「杉浦君、思いのほか、ルッポラ、来てくれて。」

笑顔で巽。


薫郎、

「うん。だよね~~。」


巽、

「ありがと。」


そんな巽に、

「いえいえ。とにかく、良い店だよ、ここ。」


にっこりと巽。

「うん。」


「では。みなさま。全員、生と言う事で。」

寺崎。


そんな寺崎に流歌、

「かかかか。何そんなに張り切ってんのよ。」





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