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翠と橙(みどりとゆず) vol.219 「な…んだか、凄い事に…なってきちゃってたり…、しない…???」

万美、翠に寄りながら…、

「な…んだか、凄い事に…なってきちゃってたり…、しない…???」


そんな万美に翠も…。

「…う…うん…。」

変顔しながら、

「…確か…、出張のメインは…、ウチでは…ないと…思って…たん…だけど…。あはははは。」


「それにしても…、かっこいい~~。背は高いし、イケメンだし。」

頭を振りながら万美。


呉羽からふたりが紹介され、それに応えるスタッフたち。


そして、その場から寺崎も流歌も呉羽から案内されるように、

「逢坂さん。」

翠に向かって。


翠、

「あ…、はい。」


そのまま6人揃ってゲストルームに。



「うんうん。あれが…、噂に聞く、草島流歌…嬢…。」

尋音。


向かいの橙、

「…嬢…???」


「うん。室長の…寺崎さん…。あの人の姪っ子さんなんだって、草島さん。」


橙、その尋音の声に、

「へぇ~~~。」


「しかも…草島さん…。ロンドの社長に、めっちゃくちゃ、気に入られているって…。この前、みど、言ってた。」


「まっ。寺崎室長自体…、ロンドの豊橋真奈美社長のお姉さんの息子さん。その息子のお姉さんの娘さんが、草島流歌。社長に気に入られるっていうのは…、当然。しかも、仕事も出来れば、統率力もあると言う。」

万美。


橙、

「へぇ~~~~。」


「それによ、それに。」

こそこそと橙の左肩に左手を掛けて、向かい側の尋音に向けて、

「寺崎室長、実際は、副社長にもなれる人材だってのに、取締役のポストすら蹴ってるって…噂だから。凄い実力者。」


その話に尋音、

「う…、うそ。なんで…???」


万美、

「さぁ…???」

両肩をチョコンと。そして自分の前で両手を挙げて。

「つまりは…、取締役や、常務、専務たちの、お・め・つ・け・役…って、感じなんじゃ…。」


「ふ~~ん。そんなに凄いんだ、寺崎さん。」

「だ~~って。豊橋社長の旦那さんから寺崎室長、大学時代から経営のノウハウ、コテンパンに仕込まれたって話だから。外資系でね。」


そんな万美の顔を見て橙、

「ふ~~ん。」


「…んで、そろそろ良いだろうって、ロンドに送り込んだって…。」


尋音、

「ふ~~~ん…。」

そして、

「…ん…???万…、なんであんた、そんな情報…どっから…???」


その声に万美、

「ふん…???」

そして、右手を口に、

「おほほほほほほ。…って言うか、税よ、税。」


「へっ…???税…???シンガポールの…???」

目を真ん丸くして尋音。


「ふん。いやいや。凄いよ~~。幾ら前、海外にいても、もう…360°アンテナ…張り巡らせてる。どんな小さな情報でも、聞き逃さない。それに、自分で知らなくっても、そのリサーチ力…半端ない。数秒で、教えてくれる。しかも、物凄い、記憶力。かかかかか。」


その傍で橙、何度も、頭をコクリ、コクリ。


万美、そんな橙の顔を見て、

「…ん…???どした…ゆず…???」


いきなり両手を目の前で左右に振り橙、

「あっ、はははははは。なんでも…、はい。」

笑いながら、

「万美さんのフィアンセ…、凄い。はははは。」


「ふん…???はははは。当~~然。だから、絶対に、離さない。」

そして、

「ほぃ。仕事、仕事~~。」

後ろを振り向いて万美、

「あ。」

そしてまた橙に振り向いて、

「ゆず。」


橙、キョトンとして、

「は…、はい。」


「あんたも、掴んだら、絶対に、離すな。」


その声に目をパチクリさせて、

「あ。は…、はい…???」


振り返る万美。


橙、振り返って尋音を見て、

「…???」


尋音、口を真一文字に、コクリと頷いて。


橙…、顔を傾げて…、

「ふん…???」






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