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翠と橙(みどりとゆず) vol.205 「大将、ごちそうさまでした。」

「大将、ごちそうさまでした。」

巽、にっこりと。


雅樂、

「おぅ。旨かったか。」


「えぇ~~。杉浦君、ごちそうさま~~。」


薫郎、にっこりと、

「あらためて、退院、おめでとう。」


薫郎の料理人姿を見て巽、

「さすがにその恰好、いいよね~~。」


巽にお辞儀をして薫郎、

「ありがとうございます。」


「今度、ルッポラにもどうぞ。残念ながら、ここみたいに、料理作ってるとこは…観れないけど…。」


そんな巽の声に薫郎、

「ありがとう。寄せてもらうよ。うん。」


まだまだ忙しく動いている翠と絃。


橙、

「チーフ。じゃあ、私たち。」


翠、

「うん。ありがと。」


絃もにっこりと。


万美、尋音、飛香、

「おやすみなさ~~い。」


そして絃から精算されて…。


絃、

「雅樂じぃからの…、快気祝いっと~~。…ふふ。文句は言わせない。ねっ、ゆずちゃん。」

そしてレシートとは別に伝票を巽に…。


巽、

「うっそ。」

そして、苦笑いをしながら、

「すみません。すっかりと、ごちそうになっちゃって。」


橙、

「絃さん。ありがとうございます。」


絃、

「いえいえいえ。」

そしてまた、新しい客。

「いらっしゃいませ~~。じゃね。」


巽、橙、

「うん。」




万美、

「ま~~ねっ。」


尋音、

「いいんじゃない…。」


飛香、

「…です…よね~~。」

そして、飛香、

「あ~~ん。もぅ。」


万美、尋音、

「…???…どした、飛香~~???」


「私も早く、彼氏…欲しい――――――――っ!!!!」


その声に尋音、

「はれ…???飛香…彼氏…、いたんじゃ…???」


万美、

「あ…、あ…あれ…???確か…、彼氏…いるって…???」


そんな万美に飛香、

「い・ま・せん。」


丁度後ろを歩いていた翠、

「あれ…???飛香…。私も…飛香には…彼氏…???」


飛香、

「いません…ってば~~。誰がそんなこと…???…まぁ…、いた…ことは…、いました…けど…。」


「いた…ことは…、いた…けど…???」

万美。立ったままの翠を見て…、

「…???」


膨れっ面をしながら飛香、

「ラインで…、いきなり…。ごめん。好きな人が出来た。もう…会うのよそう。…それっきり。ライン送っても、まったくスル~~。電話しても…出ないし…。1年前の事です。」

ぼそりと飛香。


万美、

「わ~~お。」


尋音、泣きそうな顔で…、

「ここにひとり…悲しき乙女…。」


翠、

「あいや~~。」


尋音、

「…とは言っても、ねね、飛香、びとくない、その男子~~。ねね、みど~~???こ~~んな可愛らしい乙女、振ってやがんだよ~~。」


「飛香!!!その男子ってどこの誰!!!」

トレイを胸に…翠。


飛香、

「あ~~。いやいや。」

笑いながら、

「もぅ~~。全~っ然。1年も顔見てないから、顔…忘れた。」


その飛香の声に尋音、

「わお。お~~~。…って、事は…彼氏と一緒の写真も…。」


その尋音の声に飛香…。いきなり舌をチラリと…。


「何よっ!!!写真…あるんじゃん。」

そして尋音、

「でででで、どんな人…???どんな人っ!!!」


飛香、そんな尋音に、

「…も…、もぅ~~。」

そして尋音に画像をスワイプしながら…。


万美、

「かかかか。…ったく。…ん…、どれどれ…。」


翠、

「かかかか。勝手にやってろ~~。」


薫郎、

「みど、これ、3番さん。」


絃、

「生、お待たせ~~。」


翠、

「は~~い。3番さ~~ん。…っと。」







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