翠と橙(みどりとゆず) vol.192 尋音、「これから…、どうなるの…???」
自分の席に戻ってきた翠に、
打ち合わせが終わって自分の席で仕事をしている尋音、
翠のパソコンに、メール。
翠、
「…ん…???かか、尋~~。」
向かいの席で尋音、何事にもなかったように…。
「万から聞いた…???ゆずの事…。」
翠、
「うん。聞いた、びっくり。」
送信。
尋音からまた返信。
「だよね~~。もう…びっくりで…。」
「うんうん。」
そして尋音、
「これから…、どうなるの…???」
翠、
「…どうなるの…???」
そしてみど、声を出して、
「私だって、分かんないよ。神のみぞ、知る!!!」
その声が少し大き過ぎた。
向かいの尋音、
「へっ…???」
そして傍で仕事をしている橙、そして後ろの万美や奈都、美祢に咲茉、
「えっ!!!!」
橙、
「チ…チーフ…???」
尋音、くしゃりとして、
「あっちゃ~~。」
呉羽、
「神のみぞ知る。うん、その通りかもしんないね~~。」
翠、
「あっ。いやいやいやいや…。はははは。」
「あ…、あれ…???ゆずちゃん…。デリバリー…???」
飛香。廊下を歩きながら…。
万美、尋音、
「ふ~~~ん、ゆず…どした~~。デリバリー、頼んでなかった…よう…だけど…。」
翠、そんな橙を見て、
「……???」
そして…、4人、
「え――――――――っ!!!!弁…当…。」
橙、バッグからひとつの包みを出して、広げて、
「はい。初めて作りました。3時間…掛かっちゃった。」
万美、
「さ…3…時間…???」
尋音、
「な…何時から…???」
「4時…起きです。」
見ると、小さなおにぎりが2個。ふりかけが万遍に。ラップにくるまれて。
そして、可愛らしい弁当箱の中には、タコの形をしたウィンナーと、卵焼き、
そして半分のハンバーガー、レタスに敷かれて…。
それぞれ可愛らしいおかずカップに詰められている。
翠、
「ゆず…、あんた。」
橙、恥ずかしいような顔して、
「チーフ…。」
翠、橙のお弁当を見て、
「偉いっ!!!!」
その途端万美、
「ぷっ。」
尋音も、
「くくく。」
飛香、
「うんうんうんうん。凄いよ、ゆずちゃん。」
橙、いきなり顔真っ赤にして、頭を傾げて、
「あは…。そう…かな…???」
尋音、
「いやいやいやいや。自分で作ったお弁当~。うんうん。いいじゃん、いいじゃん。」
翠、
「私ゃ…、駄目だけどね~~。」
下唇をビロ~~ンと。
万美、
「まぁ…みどは~~、無理だろ。逆に、雅樂じぃから怒られるよ。あんだぁ~~。俺に、弁当、作んなってか。…な~~んて、怒られちゃう~~。」
そんな万美の声に尋音も便乗して、
「間違い、ないね。うんうんうん。」
翠、
「まぁね~~。ある意味、それが…楽しみなような人だから。」
「…って、言うか、みどが自分の娘みたいなとこ…、あるもんね、雅樂じぃ。可愛くって、仕方ないような…。ははは。」
「同じように、ユッキは自分の息子みたいな…。」
万美。
そして口に出したその瞬間、橙の顔を見て、
「あっ。…ごめん…ゆず。昨日の今日で…。」
そんな万美に橙、両手をひらひらとさせて…、
「あっ。いやいやいや。大丈夫です、万さん。うん。私…、あれから部屋に戻ってシャワー浴びて、すぐにアラームセットして寝ちゃったんです。…そしたら、不思議と3時に目覚めて…。なんだか、無性に何か作りたくなって…。」
尋音、
「へぇ~~。それが…。」
橙、
「はい。」




