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翠と橙(みどりとゆず) vol.187 「ユッキの…料理してるとこ、見てみたい。」

「けどさ…。ゆずちゃん。おかあさんのそれ…辞めたって…。それとユッキと…どう…???」

首を傾げながら雅樂。


万美も尋音も橙を見て…。


「この前…、病室で話してたの。私が、お店…どうなのって…???」

橙。


雅樂、

「あぁ…。」


「そしたら、最近忙しくってさ~。誰かさんの御蔭で…。」


その声を聞いて、万美も尋音も、翠も、

「ぷっ。」


尋音、

「奈都の…インスタグラム。くく。」


万美、

「うんうんうん。」


橙、

「だから、今も、仕事終わって、帰ったら、店、手伝ってんだ。って…。たまにおいで、焼き鳥雅楽。…って…。」


翠、

「ふ~~ん…。」

そして翠、

「へっ…???いや…。それ…だけ…???」


「ううん…。」

首を振る橙。

「ユッキの…料理してるとこ、見てみたい。…そして、私も…真似みたいな…事…、出来たら…。」


万美、

「は~は~~ん。」


尋音、

「な~~るほどね~~。」


飛香、

「でも…、ルッポラだって…。」


その飛香の声に橙、首を振って…。


万美、

「ルッポラ、テーブルから厨房…見えないし…。」


飛香、

「あっ、そっか…。」


「ふん。ここだったら、作っているところも、作っている人とも、話…出来る。」

尋音。


「かかかか。その通りで…。」

そして雅樂、

「おぃ。折角焼いたの、冷めちまうだろうが…。」


その一言に、万美、尋音、

「わっ!!!」


そんなふたりとは違ってモグモグと食べてる橙。


その橙の顔を見て雅樂、

「けけけけ。」


飛香、

「ゆずちゃん、や~~っと、いつもの顔に戻った~~。」


尋音、

「ふ~~ん。抱えていた事…、口に出させたからかな~~。」

にっこりと。

「けど…、ゆず…。何度も言うけど、ユッキには…列記とした恋人のみどがいる。あなた…、みどとユッキ、一緒に住んでいるんだよ。」


翠、

「尋…。」


「分かってます。チーフとユッキ…、恋人同士っていうの…。だから…。邪魔…しないように…。」

途端に語尾を濁して。


尋音、

「邪魔しないよう…。」


その時万美、

「いいじゃん。尋~~。」

そして橙の顔を見ながら、

「ゆず。なんなら、みどからユッキ、奪い取っちゃえ。」


その瞬間、後ろの席で、

「ぶっ!!!」


それに驚いた万美、尋音。

そして厨房の翠、いきなりその客の方に…。


革ジャンを着た客。ビールのジョッキを持ちながら、

「あ~~いやいや。ごめん、すんません。いきなり、記事書いてたら、傍で、奪い取っちゃえ。な~~んて、凄い声がするもんだから、いきなり噴き出しちまって。…正に、その通り、そのフレーズ、頂きやす。はぃ~~。」


万美、低い声で、

「え~~~~。」


尋音、

「くくくくくくく…。」


そうしながら前に向き直る。


万美、尋音に、

「何…、、、雑誌者の人…???記者さん…???」

雅樂を見ながら…。


雅樂、

「あぁ…。週刊誌の記者さん。名前…、なんつ~ったか…???」


「それより…。」

声を低くして尋音、万美に、

「何言ってんの、みどからユッキ、奪い取っちゃえ。なんて…。」


その声に万美、今度は尋音に耳打ち、

「何言ってんの。みどの初恋の人、ユウマ。」


その声に尋音、

「あっ。そっか~~。うんうんうん。そうだった、そうだった。」


雅樂、

「ん~~~???」


飛香、

「おじちゃん、次、私、これ…。」

品書きを見て…。


雅樂、

「はいはい。おじちゃんに任せなさ~~い。」


尋音、

「へっ…???おじ…ちゃん…???…って…???」


雅樂、

「尋、何か文句あるか…???」


変顔の尋音、

「あ~~~はははは。いや~~~…。」





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