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翠と橙(みどりとゆず) vol.177 翠、「うん。着替えて、出掛けるよ。」

翠、

「はいはい。いつまでも、そんな壊れたみたいな顔、してないで、しゃきっとして、しゃきっと。」


その声に橙、いきなり両手を動かして、

「あ、あ…。」


そして橙の体を動かして、立ち上がらせて、翠、

「うん。着替えて、出掛けるよ。」


「チ、チーフ。」


「ほぃ。まず、その顔洗って、歯~~磨いて。」

橙の背中をトントン押しながらシャワールームに…。


絃、ニッコリと、

「はは。良かった。」


翠、

「ふん。かか。」



そして、サッパリとしてシャワールームから出てきた橙に、今度は翠、

「ほぃ。着替えた、着替えた。」

橙のパジャマの釦に指を…。


橙、可笑しがって、

「それくらい、自分でやるよ。」


翠、目をキョトンと、そして口を絞って、笑顔で、

「ふん…???」


橙、パジャマを脱いで、ドレッサーから新しい洋服を…。


その洋服を見て翠、そして絃、

「ふんふん、良いんじゃない…。」

「ふん。良い感じ。」


そして橙、

「チーフ…、どこに…???」


「決~~まってんじゃ~~ん。あんたの…彼氏。ほぃ。遊馬君にメールしときな。」


橙、

「う…、うん。」



そして数分後、巽からメール。

「OK。待ってる。」


翠、そして絃も橙のスマホの画面を見て、

「おぅ、おぅ、おぅ。」





そして…巽の病室。


橙、低い声で、

「おっ邪魔っしま~~す。」


「あら~~。ゆず~~。」

病室に来ていた麗奈。

巽のバイタルチェック。


そして巽の傍には美南。

「あらら、いらっしゃ~~い。」


翠、

「わぁ。奥村さん。その節はどうも。お世話になりました。」


橙、絃、

「…???」


美南、

「はは。さすが、遊馬君、モテモテだよね~~。」


巽、

「ちょっと、ちょっと、奥村師長、からかわないで下さいよ。」


絃、橙、

「師長…さん…???」


翠、

「うん。遊馬君が東京駅で倒れたときに、ここに搬送の指示してくれた人。奥村師長。そして、沢木さん。この人たちがいなかったら、私なんて…。」

首を左右に振って、

「全~然…。」


そんな翠に美南、

「んんん…。あなた、逢坂さんがいなかったら、逆に私だって、なかなか…スムーズにはいかなかった。誰か、傍にいてくれる人が、いるといないとでは全く違うから…。」


何かしら説得力ある美南の言葉、姿勢に翠、照れながらも、

「ありがとう…ございます。」


「今日、かあさん、家なんだ。父さんいるから、家の事しないと…。」

巽。


翠、

「ふん。」

そして橙の背中をトンと、

「ほれ。彼氏~~。」


その瞬間、美南、麗奈、

「へっ…???」


橙、

「あ…、あの…。」

顔を赤くして橙。


「ようやく、立ち直って、お見舞い…来れました~~。」

にこやかに翠。


美南、麗奈、

「あ…、あ~~。はははは。」


麗奈、

「はい、OKです。ありがとうございました。」


美南、麗奈に、

「終わった。…うん。…じゃ。」

3人に、

「お邪魔しました。どうぞ、ごゆっくり。」


3人、

「ありがとうございました~~。」



そして廊下に出て美南、

「うそ。遊馬君の…、逢坂さんじゃ、ないんだ…???」

麗奈に…。


麗奈、首を傾げて、

「…その…ようで…???」


美南、

「ふ~~~ん。てっきり…私…。」



病室の中で翠、絃に、

「あの…沢木さん、実はゆずの従姉~~。」


絃、

「うぇ~~。凄い。なに、それ…。」


「かかか。私も驚いた~~。」







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