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翠と橙(みどりとゆず) vol.168 「ゆず…、ユウマ…。どうだったんだろ…???」尋音。

病院を出て橙。けれどもゆっくり、ゆっくりと歩きながら…。

段々、歩く気力も…。

気が付いたら、タクシーの中、シートにどっぷりと背中を預けて…。



こちらも、時間ギリギリまで病院で薫郎を見舞っていた翠たち。

帰りはこぞって雅樂の店に。



絃、

「おかえり~~。」


翠、万美、尋音、

「ただいま~~。」


飛香、

「お邪魔しま~~す。」


雅樂、

「おっ、飛香ちゃん、いらっしゃ~~い。」


「はい。いらっしゃいました~~。」

にっこりと飛香。


「どうだったぃ、ユッキ。」


翠、

「ふん。さすがに、タフ。元気だった。はは。」


万美も尋音も、

「うんうん。…あれで…腹膜炎…???…って感じ。」


雅樂、

「へぇ~~。」


「明日、私も見舞いに行く~~。」

絃。


翠、

「ふん。私もいいよ、病院…案内する。」


「どっちにしても、明日から3連休だし…ねぇ~~。」

万美。


「それはそうと…、ゆず…、ユウマ…。どうだったんだろ…???」

尋音。


「メールは…、まだ…来てないけど…ねぇ…。」

そんな尋音に翠、メールを…。

けれども、幾ら経っても既読にならない。

「おっかしぃなぁ~~。」

そして、電話しても見るが、

「…電源が入ってないか…、電波…。」

翠、

「まさか、あの子、バッテリー切れ…???」


「いやいやいや。今時…、それは…、ないと思うけど…。」

尋音。


「ふん。とにかく、みどが電話しても、繋がんないんじゃ…。週明け…か…。」

万美。


「あ~~ん。ゆずの住所、聞いておくんだった~~。」

翠。その瞬間、

「あっ。」


雅樂、翠を見て、

「……。」


万美、

「どしたの…???」


絃も、

「……。」


翠、

「あ~~。いやいやいや…。もしか…して…。ルッポラの…本条さん…知らないかな…???…な~~んて…、思ったりして…。はははは。」

変顔で…。


その話に万美、

「あ~~ん。な~~るほど…。」


焼き鳥を焼いている雅樂。

そして、4人にそれぞれ飲み物を運んでいる絃。


「とにかく、お疲れ~~。」

尋音。


両隣でジョッキをカチン。


尋音、

「あっ。そうそう、絃…、みどと一緒…???」


その声に絃、

「あ~~い、この前から、一緒に寝てま~~す。」


「かかかか。速攻で、寝ちゃうでしょ、みど。早いかんね~~。」

万美。


翠、

「うるさい、万っ!!!」


「かかかか。うんうん凄い。喋ってたのに、声掛けたら、もう寝てる。早~~っや。」


その声に飛香、

「へっ…???へっ…???うそ。そんなに早いんですからみどさん。」


「ん~~。多分、5分…以内でクァ~~~。」

尋音。


飛香、口をすぼめて、

「すごっ!!!」


万美、

「そんなんで、どうやって、ユッキとエッチする…???」


いきなり雅樂、

「ぶっ!!!」


瞬間、尋音、

「きったな~~い。焼き鳥焼いてんのに~~。」


雅樂、尋音の顔に、頭を撫でて、

「すぃやせん。しつれい…しやした。」


飛香、

「かかかかかか。」


翠、万美の両頬を横に引っ張って、

「もぅ~~~~。」


万美、

「痛、痛、痛い痛い。痛い~~。」


「でも…、ユッキも…寝るの…早いって…。みどさんと…変わんないくらい…。」

お通しをそれぞれに配りながら絃。


尋音、

「うそっ。それって、初めて聞いた~~。」


「聞かないから、言わな~~い。」

すぐにお通しに箸を付けて翠。


万美、

「なんで…???」


「いや…、なんでって言われても…。…それ…私に訊く…???」


万美、尋音、

「当~然!!!」






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