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翠と橙(みどりとゆず) vol.166 橙、「巽~~。ただいま~~。」

翠、

「明日には…雅樂じぃ、絃も見舞い来るから。」


薫郎、

「うん。」


「ただいま、絃がルームメイトになってるよ~~ん。」

にたにたしながら尋音。


薫郎、

「へっ…???」


「かかかか。ユッキが入院した次の日から、もう勝手に絃が部屋に住み込んじゃった。」

「ありゃ。」


万美、

「御蔭で、しっかりと…先…越されたよ。」


薫郎、口をすぼめて、

「ほぅほぅほぅ。」

そして薫郎、

「あっ。ゆず。」

橙を見て。


橙、

「あっ。」


「うん。行っていいよ。」

翠、万美、尋音、呉羽、千慧。

「うん。」


飛香、

「はは。」


礼人、永亮、

「はっ…???」


呉羽、

「うん。良いよ。」


千慧、

「行っといで。」


橙、

「あ…、はい。じゃ…。」


「急げば、まだ…、間に合うはず。」

翠。


橙、

「あっ、はい。」

バッグを持って病室を出る橙。


礼人、

「なんだ…???ゆず…どこ行ったの…???」


永亮、

「さあ…???」


尋音、

「いいの。ゆずには、ゆずの大事な事が…ある。」


礼人、永亮、

「大事…な…。事…???」


「とにかく、東京戻ってきてくれて安心。情報はその都度流す。」

千慧。


薫郎、

「はい。お願いします。」


「けど、くれぐれも、体に障らないように…。…急性から慢性になったら、シャレになんないから…。」

「肝に銘じて…。フレバーの方は…、田島川社長、専務、とにかく気持ち良く、迎えてくれましたから…。」


千慧、ニッコリ。そして呉羽と拳を合わせて。

「おぅ。」





既に夜8時を少し回ったところ。

病室のドアをコンコンと。そして静かにドアを開けて病室に。

「失礼…しま~~す。」


巽、ドアの方に顔を…、

「おぅ、ゆず~~。」


橙、

「巽~~。ただいま~~。」


「ふん。仙台から…今…???」

「うん。夕方に…こっち着いた。」


「そっか。おかえり。…で…、杉浦君…???」

「うん。今、まだ点滴で治療中。もう…一週間ちょっと…掛かる。」


「大変だったよな~。新幹線で…。びっくりしたろ…。」


そんな巽に橙、

「うん。…巽…の…方は…???」


「うん。2カ月は…入院。…けど、意外に…リハビリ…順調。飯も食えるし。シャワーも浴びれる。トイレもな…。かかかか。」


橙、

「うん。良かった。」

そして病室をぐるりと見まわして…、

「凄い花~~。」


「うん。ありがたいよ、みんな…良くしてくれる。感謝だよ。かかかか。誰も来ない日がない…。」


橙、

「へぇ~~。」


その時、ガラリとドアが。


橙、

「あっ。」


「あら…。」

そして、

「いらっしゃい。」


橙、

「お邪魔してます。」


「かあさん。木葉…橙さん。」

巽。


知美、

「えぇ…。前に…一度。」


橙、

「木葉…橙と申します。」


「仙台から戻ったばかり…。」

巽。


「仙台…???」

「出張中に、一緒だった営業の人が、倒れて入院。それにずっと付き合ってたらしいんだ。」


その巽の話に知美、

「あら、大変。」


橙、恐縮しまくりで、知美にお辞儀を…。


「…で、その入院した…人は…???」


橙、

「はい。会社の指示で、さっき、仙台の病院からこっちの病院に転院と言う事に。」


知美、

「ふ~~ん。」

そして知美、

「あっ、そうそう。巽、今、凄い偶然。」


「へっ…???」

「添田(そえだ)さんに会っちゃった。」


巽、その名前に、

「えっ…???」


「添田さんの旦那さん。脳出血ですって…。」

「脳…出血…。…なんで…???」


「相当…酷いみたい…。もう…奥さん、寿美香(すみか)さん…。げっそり。」


巽、

「え~~~???」





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