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翠と橙(みどりとゆず) vol.165 千慧、「うん、ゆず、お帰り。ユッキ、お帰り。」

橙、入ってきた千慧に振り返り、

「マネージャー…。」


千慧、

「うん、ゆず、お帰り。ユッキ、お帰り。」


その瞬間、橙、いきなり千慧に抱き着き、

「わ~~~~。」


「おっとっとっと。かかか。ゆず~~。」


千慧の胸に顔を埋めるように橙。


千慧、そんな橙を優しく抱きしめて、

「うんうん。頑張った、頑張った。」

橙の頭を撫でて。


薫郎、

「マネージャー。戻りました。ご心配、お掛けしました。」


千慧、

「うんうん。」

そして橙の頭をポンポンと、

「ゆずもお帰り。大変だったでしょう~~。社会人1年生。しかも、こんな緊急事態。」


抱きしめていた千慧の体から、今度は千慧に寄り添うように、

「ただいま。」

そして、今まで座っていた自分の椅子に千慧を。


千慧、

「ありがと。」

椅子に座って千慧、

「…で…、どんな感じ…???点滴…してるようだけど…。」


薫郎、

「えぇ…。抗生物質の点滴で、治していくようです。」

そして、

「とんでもなく、痛かったですね~~。ゆずになんて、物凄い心配掛けたし。」


千慧、にっこりと…、

「そのようね…。…けど、びっくりしたね~~。なんと、ゆずのお姉さんが、傍にいてくれて~~。」


「僕も後で、それ、知ったんですけど…。全く覚えてなくて…。」


橙、

「そりゃそうだよ。お姉ちゃん、関わってたのって…。」

目をキョロキョロさせながら、

「新幹線、そして駅…。それから病院で…。しかも…ユッキは検査、診断。そして、病室。お姉ちゃん、ユッキの目、瞑っている顔しか、知らないもん。」


「うん。…けど、そんなゆずのお姉さん、久留須蘭さんの御蔭で、何とかユッキの状態…分かったもんね~~。さすがはベテラン記者。」

千慧。


「週刊シャンディア。凄いですもんね。売れに売れまくっている週刊誌。」

薫郎。


そんな薫郎に千慧も、

「うん。」


「私…、全く知らなかった。お姉ちゃん、雑誌社に勤務…って、までは…知ってるけど…。そんな…。」


ドアががらりと開いて、

「ユッキ。」

「ユッキさん。」

「あ~~。しんど。久しぶりに走ったら…。へぇ~~。」


入ってきたのが、同じ営業部、笹本永亮(ささもとえいすけ)そして飛香と礼人である。


「外回りから直接…。」

礼人。

「病院前で永亮と飛香に会って。…ユッキ。」


そんな3人に笑顔で薫郎、

「ごめん、心配掛けた。」


「もぅ~~。びっくりしたよ~~。新幹線から救急車で病院、腹膜炎って…。ゆずさん…。」

飛香。


橙、

「うん。飛香さん。ただいま。」


「ゆずさん…、大変だったでしょ。」


そんな飛香に橙、

「はは。うん…まぁ…。」


千慧、

「向こうにいる間、ゆず、フレバーでね。」


「はい。優しくして頂いてました。」

そして、

「あっ。ちょっと待って。」

そしてソファから自分のバッグ、そして中からスマホ。

みんなの前にフレバーの社員たちと一緒の画像。


礼人、

「へぇ~~。」


「この人が、向こうでずっとお世話してくれた人、阿川さん。阿川渚沙さん。」


飛香、

「綺麗な人~~。」


橙、

「うん。綺麗だし、優しいし。」


千慧、

「ふふふ、良かったじゃな~~い。」




そして30分後には、翠、万美、尋音、呉羽。その他にもジェシカの面々。

一気に病室が賑やかになる。




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