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翠と橙(みどりとゆず) vol.162 「若いんだから、いっぱい、恋しちゃえ。」

病院から出て渚沙の車で…。

渚沙、

「いやいや…。ゆずちゃん…。あなた…、杉浦君の他に…彼氏…、いるんじゃない。…びっくりした~~。しかも、杉浦君って、今、女の人と…同棲中…。」

そして渚沙、

「くく…。凄いよね、こういうの…。」


橙、助手席で、頭をコクリと、

「すみません。」


渚沙、

「いやいやいや。謝るなんて…、とんでもない。まぁ~~。ねっ。若いんだから、いっぱい、恋しちゃえ。うん。」


橙、

「……。」


「あっ。あ~~。…と言う事は~~。ゆずちゃんの…その付き合っている人も、かっこいいんでしょ。ん~~???」


そんな渚沙の声に橙、照れながら、

「えっ…???へっ…???あ。あ~~。は~~。」

自分で頭を撫でながら…。


渚沙、

「なにそれ…???図星じゃないよ~~。はははは。」


そして橙、

「でも…。彼も…今、病院で…入院…してる。」


その橙の声に渚沙、

「えっ???えぇぇぇぇぇ…???うそ…???」


「…脳梗塞で…。」


その声に渚沙、

「うぇ―――――――――っ!!!!やっば~~~。ゆずちゃ~ん。」


驚く渚沙に橙、

「あ~~~。でも。でもでも、発見が早かったんで…、今は…。はい。既にリハビリ…。」


渚沙、

「へぇ~~~。」

そして、

「ほぃ。着いた~~。アルタス。」


橙、

「ありがとうございます。」


そして、駐車場に車を止めて。

2人共に車から降りて、

「ごはん、しちゃおうっか。」

渚沙。


橙、

「はい。」


ホテルの丁度、右斜め向かいにラーメン屋がある。


歩きながら…。橙、

「おっと。電話…。」

バッグからスマホを取り出して、

「わお。」

渚沙に、

「会社から…。」


渚沙、

「うん。」


橙、

「木葉です。お疲れ様です。」


「ゆず、俺だ。さっき、ユッキの転院の手続…終了。明後日、9月21日。既に、紹介状も出してもらっているから。明後日まで、そっちで頼む。」


惇哉である。


橙、

「はい。分かりました。お疲れ様です。…あっ。おじちゃん。あっ、いや…、ごめんなさい。」


その声が耳に届いた渚沙、

「…ん…???」


橙、

「矢萩リーダーには…この事…???」

スマホの向こうから、

「既にコバには連絡してある。…が~~、今、あやつ、丁度、メーカーとの打ち合わせの真っ最中でな、俺から連絡してくれと…。」

橙、笑顔で、

「あ~~はい。分かりました。はい。ありがとうございます。」


「ユッキには、病院の方から伝わるはず。」

惇哉。


横断歩道を渡り終えて…。


「どうだぃ、ユッキの状態は…???」


橙、渚沙を見ながら…、

「えぇ…。問題ありません。治療に専念してます。」


惇哉、スマホを耳に、

「そっか。うん。…で…、おまえはどうなんだ、フレバー…???」


渚沙、店の自動ドアの前に。自動ドアが開いてすぐに、

「ん~~。良い匂い。」


橙、

「優しくして頂いてます。」


「そうか。みどには…俺から、連絡しておく。」

「はい。ありがとうございます。お願いします。」


「じゃ~な。頑張れ。」

「はい。失礼します。」



渚沙、空いている席に着いて。


橙、渚沙の向かい側の席に。

「転院手続き終了。明後日だって。」


渚沙、

「わぁ~~。決まったんだ~~。うんうん。」


橙、店をあちらこちら見廻して、

「ふふ。美味しそ…。」


渚沙、

「うん。私も…初めて入った。…さて。何にする~~???」


橙、

「私…は……。」






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