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翠と橙(みどりとゆず) vol.159 「ゆず、仙台で、優しくされてるみたい。」

万美、尋音、翠のスマホを見て、

「わお。ほんと。阿川さんって言うんだ。わっほ、綺麗~~。」


「ゆず、仙台で、優しくされてるみたい。ユウマ、見る…???」

翠。


巽、

「うんうんうん。ありがと。」

そして巽の枕元に翠。


巽、

「へぇ~~。ほんとだ、綺麗な人だ、優しそう~~。」


翠、

「うん。」


その時、ドアがガラリと開いて、

「はいはい、お待たせ。」

病室の中を見て、

「あら。いらっしゃ~~い。」

一瞬目をパチクリさせて知美。そしてにっこりと笑顔で、

「来てくれたのね~~。ありがとう~。」


巽の母である。


ベッドの端の方にいる万美と尋音、笑顔で、

「お邪魔してま~~す。」


そして巽の傍にいる翠、

「あっ、巽君のお母さん、お邪魔してま~~す。」


その声に万美と尋音、

「ぷぷ、今度は巽君…だって。」


知美、笑顔で、

「うんうん、いらっしゃい。みんな、ありがとうね~~。」

そして手持ちの荷物を巽に、

「着替え…持ってきたから、クローゼットの中。」


巽、

「おっと。ありがと。」


知美、

「ん~~???何、見てんの…???」


巽、

「あっ、いや…。母さんには…関係ないよ。」

翠にスマホを返して。


知美、

「あらら。ふふ。みなさん。仕事の帰り…???」

そう言って…、ひとりでちょっと考えて…、

「だよね~~。この時間…。かかかか。」


3人、笑いながら、

「はい。」


「みなさんには…、本当に、心配掛けて~~。」


「いえいえ。…でも、巽君、今、リハビリで…。」

翠。


そんな翠に知美、

「うん。何とか、挫けず…頑張ってるみたい。」


「なんだか、来る度に、元気な顔になってる。」


巽、

「かかかか。それ、昨日も聞いた。」


万美、尋音、

「へっ…???みど、昨日って…???」


翠、右目を少し、瞑ったように巽を見て…。


巽、

「あっ。言っちゃあ~まずかった…???」


翠、

「んもぅ~~。」


知美、

「へっ…???昨日って…???…んじゃ、私が帰った後…???」


照れくさそうに翠、

「その…ようで…。私が外注周りの途中で、ここ…来て。…その時はもう…、本条さん、来てたから…。」


万美、

「なに、みど。んじゃ、アンソワーズの帰りに、寄ってたんだ~~。…道理で、直帰するって…電話。…で、私ら、んじゃ、雅樂じぃで待ち合わそうって、話したんだもん。ねぇ~尋。」


尋音、

「ふん。」


知美、

「逢坂さん…、いつも、ありがとうございます。」


そんな知美に翠、

「いえいえ。とんでもないです。傍にいた人が、いきなり倒れて…。しかも、脳梗塞で…。とにかく、一刻も早く、良くなって欲しい。そう思ってますから…。」


そんな翠を見て知美、

「これからも…、よろしくお願いします。」


その声に万美と尋音、目を見合わせて、口を尖らせて…。


翠も翠で、巽の母親の手前、

「はい。」

コクリとお辞儀をして。


知美、

「そう…言えば…、他にも…あと…おふたり…???女性の方…???」


万美、

「あ~~。はいはい。」


尋音、

「ゆずと…飛香。」


翠、

「ゆずは…今…、仙台なんです。飛香は…多分、まだ仕事…。営業ですから…。」


知美、

「あ~~。うんうん。そう…。」

少し素っ気ない感じで…。

「でも、あんたは本当に羨ましいね~~。見舞いの8割は…女性…。かかかかか。」


そんな母親の声に巽、

「かあ~さん。」


万美、尋音、

「わお。かかかかか。」





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