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翠と橙(みどりとゆず) vol.155 惇哉、「おやおや…。ゆずが誰かと…交際している…。」

惇哉、

「おやおや…。ゆずが誰かと…交際している。…と、言う。ふ~~ん。しかも…、アパートも…隣同士…。かぁ~~。」

口の中をモグモグと動かしながら…。


呉羽、千慧、

「全~~っ然、知らなかった。…って言うか…。気づかなかった。」

「うんうん。」


惇哉、

「遊馬…君…???」


呉羽、

「うんうん。ルッポラの…あのウェイター。…そして…、ウチに良く来る、デリバリーの男性。」


「俺は…店でしか…、見た事は…ないけど…。」


そんな3人を厨房の中から翠、懸命に目をあちらこちらに…。


いきなり呉羽、翠を笑顔で睨みながら、

「みど~~~~。」


翠、

「あ~~。あ~~。あ~~。」


千慧、

「さては…知ってたと…。」


珂帆、そんな隣の2人に…、

「えぇ…。多分、逢坂さんは…知っていたかと…。以前に、私の店にも、揃っていらっしゃいましたから…。」


その声に惇哉、

「あ~~。あ~~。そっか、あの時~~。」

そして、隣に体を向けて、

「この前、カミさんと三笠忍と一緒にルッポラ行ったんだよ。珂帆ちゃんのお姉さんがカミさんと三笠忍と大学同期で…。三笠忍が仕事休みで東京きてたから、ルッポラ連れてけってね。」


珂帆、

「うん。ほら、あの時、逢坂さん、みんなと一緒に来たじゃない、あの時、みんなが帰った後に…。」


翠、首を縦に数回、

「あ~~、あ~~。はいはい。」


珂帆、

「もう…あの時には…逢坂さんたち、ゆずと遊馬君…付き合ってたのって…知ってたんでしょ。」


そんな風に言われて翠、何かしら…体がむず痒い感じで…、

「あ。いや…、え~~~。へへへへ…。」


傍で絃、唇を真一文字に、翠をニコニコと見ながら…。


翠、

「まぁ……。ねぇ~~。」

そして、

「でも…ゆず…、私なんかから見ると~~。なんか…、こう~~。応援しちゃいたくなる…、うん…???…そんな…感じ…???うん。なんか、ほっとけないんだよね…。」


そんな翠の話を聞いて、一同、シ~~~ン。


翠、

「なんだか…、私らの妹…みたいな…。」


その瞬間、珂帆の目が急に潤み始め、思わず、

「グスッ。」

そして急いでバッグからハンカチを…。

そして鼻に当てて、

「はははは。ごめんなさい。」

そして数回頭を下げて、誰に言うようでもなく、小さな声で、

「うんうん。ありがとう、ありがとう。」


そんな珂帆を見ながら千慧、呉羽、

「ゆずがね~~。」

「そっか。」


そして呉羽、

「んじゃ…、そんなゆずと、遊馬君、本条さん、ずっと見てきたんだ。」


千慧、

「そう…なるよね~~。うん。」


「みど~~。」

いきなり惇哉。


翠、

「あぁぁぁぁ。はい。」


「ゆず…頼むぞ~~。」

「あ~~~。はい。はい。はいはいはい。」


既にビールから日本酒に代わっている惇哉、

呉羽が徳利から惇哉の御猪口に酒を注いで。それを飲んで、

「そっか~~。ゆずのヤツ。ふっ。ふふふ。…そういう事か~~。」


呉羽、千慧、

「ん~~~???」







辺りが白み始めていた。

閉じている目から涙が…。そして小鼻がキュンとして、

「うっ。うっ。うっ。」

その途端、いきなり、]

「いや――――――――――っ!!!」


そして、いきなり起き上がり、

「いや…。いや…。ユッキ…。死んじゃいや―――――――――っ!!!」

思いっきり顔を両手で押さえて…。


その瞬間、橙、

「えっ…???…夢…???」





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