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翠と橙(みどりとゆず) vol.154 珂帆、「逢坂さんって…ここ…、お宅なの…???」

やがて、

「んじゃ、みど、お休み~~。」

万美。


尋音、

「明日、会社で…。」


翠、

「うん。ありがと。お休み。」




「へぇ~~~。そう…なんだぁ~~。」

珂帆。


翠、4人の後ろを歩きながら、

「…ん…???」


珂帆、

「逢坂さんって…ここ…、お宅なの…???」


翠、

「えっ…???えぇ…。」


「道理で…。来た時に、席から離れてカウンターの中に入っちゃったから…。相当の…。院瀬見さん以上の…、常連さんだから…かな…???…な~~んて思ってたけど…。」


雅樂、

「けけけけ…。2階に、住んでいやす。へぃ。」


「へぇ~~。」

珂帆。

「えっ…???でも…、さっき、呉羽さんや千慧さんが、大将に、ごめんなさい、ユッキって…???」


呉羽、

「あっ。やっば~~。タイミングが…タイミングな…だけに…。」

雅樂に両手を合わせる呉羽。


千慧も、思わず顔をくしゃりと…。


翠と絃、

「あ…。あ~~……。」


惇哉、今度は軟骨を食べながら目をキョトンとして…、

「……。」


雅樂、

「けけけけ。ユッキ。ユッキってのは…、杉浦薫郎のニックネームでね。ジェシカの…、ほれ、隣に座っているヤマチ、山根千慧のビジネスパートナー。その杉浦薫郎の家も、あいつが中学卒業してからは、ここに住んでる。まっ、俺があいつを預かっているって…事で…。まっ、いろいろと訳あってな。」


珂帆、

「えっ…???その人も…ここに…???」


「あ~~。2階に…。なぁ~~。みど~~。」


その声に翠、

「あ…。あ~~。はい。」


雅樂、

「けけけけ。一緒に住んでらぁ~~。」


その途端に珂帆、

「わっ!!!えっ!!!え~~~っ。一緒にって…???」

右隣の3人を見て…。


その3人も3人同様に、顔をニッコリと…。


珂帆、

「へっ…???なになに…。…って…、つまりは…。え―――――――――っ!!!!」

そして、いきなり低姿勢で…、

「じゃ…じゃ…同棲…???」


隣で千慧、

「そっ。」


雅樂、

「…んなもん…、今更、隠したって…、どうもなんねぇだろ。」


その雅樂に惇哉、

「ぷっ。」


雅樂、

「なぁ~~。みど。」


「…って、それ、私に訊く…???」


呉羽、

「ぷっ。」


「だって、なんでぃ、それが…事実だからよ。」


その声にたちまち千慧、両手を叩いて、

「かっかかかか。その通り。今更…。ねぇ~~。」


珂帆、

「わ~~お。」

そして珂帆、唇を尖らせて、小さな声で、

「へぇ~~。…んじゃ…、同じ…みたい…。」


その小さな声に千慧、

「えっ…???」


珂帆、

「あっ。いえ…。別に…。」

そう思った途端に、

「あ…。あ~~。仕方…ないかぁ~~。」


呉羽、惇哉、翠も、

「ん~~~???」


珂帆、

「すみません。申し訳ありませんけど…。私がこれから話すこと…、とにかく…オフレコで…。」


一同、顔を見合わせて、

「…???」


「実は…。」

そこで珂帆、少し顔をくしゃりとして、

「遊馬君と木葉橙…、付き合ってます。」


惇哉、目をパチクリ、

「……。」


呉羽、千慧はそれ以上に、

「うっそ!!!!」


翠は、変顔で…。


「しかも…、ふたり…、住んでいるとこ、アパート、隣同士。」


その途端、惇哉、

「ぶっ!!!」


それ以外、

「うそ―――――――――っ!!!!」


後ろの客たち、いきなりカウンター注目。

雅樂、すかさず、頭を下げて、両手を合わせて、変顔。


翠、目をパチクリさせての変顔そして、口は一文字。

鼻で、

「ふ~~~ん。」





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