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翠と橙(みどりとゆず) vol.151 「あららら、姉ちゃん、寝ちゃった……。」

別室で渚沙と今後の打ち合わせをする橙。たちまち時間は夕方に…。

フレバーを出る寸前に呉羽から連絡を受けた橙。


「手続きは今、進行中。取り合えず…ユッキが入院している病院の…出来るだけ近いホテル、押さえておいた、そこで、お願いできる、ゆず…???」

1時間前の呉羽。


橙、

「はい。分かりました。」


そしてそのホテルを検索して渚沙と…。

「うんうん。分かる。ここなら病院から、近いよ。」


「ありがとうございます。じゃ。」

「うん。送ってく。」





病室に着くなり、薫郎、

「おつかれ~~。阿川さん…、どうも~~。」


渚沙、

「木葉さん、お連れしました~~。宿泊先も…決まったようで…。」


薫郎、

「ふんふん、どこ…???」


橙、

「この病院の近く…。ユッキ…、お腹…減ったでしょ…。」


その声に薫郎、顔をくしゃりとさせて…、

「そのフレーズは…今、聞きたくないな~~。」


橙も困ったように、

「絶食だもんね~~。」

そして、

「あっ、渚沙さん、ありがとうございました。」


渚沙、

「ふん。私は…この辺で~~。お邪魔する訳には…いきませんから~~。かかかか。」


薫郎、渚沙に、

「えっ…???」


橙、そんな渚沙に、

「もぅ~~。そんなんじゃ…ありませんから~~。」


「じゃ、明日、朝…また連絡する。社長と専務にも了解もらってるし。」

「うん。」


薫郎、

「何…???」


「ユッキ、ここにいる間は…フレバーで過ごせって。…だから、渚沙さんのお手伝い。」


渚沙、

「助かる~~。うん~~。」


薫郎、

「へぇ~~。」


「じゃ、明日ね。」


橙、

「ありがとうございます。」



そして渚沙は帰って行った。

必然的に、ベッドの中の薫郎、そしてベッドの傍の椅子に橙。

多少はいろいろと話していたのだが…、

自然に薫郎の方が知らず知らずの内に眠りに着き、

そんな薫郎を黙って見ていながら、今度は自分が眠くなり…。


いつのまにか…、薫郎の寝ている布団の上に沿うように橙も…。


周りの患者、

「あららら、姉ちゃん、寝ちゃった……。」

「馬鹿野郎、起こすんじゃねぇぞ…。看護婦来るまでで、そのままさせてろ。」

「かかかか。」

「へ~~ぃ。」



そしていよいよ看護師、

「あ…、あの…、すみませんけど…。困ります。…お疲れのようですが…。」


その声に橙、ようやく起きて、

「わっ。」

口に手を当てて、

「すみません。ごめんなさい。」

そして立ち上がり、

「や~~っばっ。」


看護師、橙の顔を見て笑顔で、

「大丈夫ですか…???」


少しよろめきながら橙、

「あ~~。はい。」


その時、脚が躓きそうになって、

「おっと…。」


看護師、

「大丈……。」

橙の体を…。


「あっ、ごめんなさい。…、ちょっと眠っちゃって…。」

首を傾げて…。けれども歩こうとするが…、体が…。


看護師、

「あ~~~。ちょっと…、あなた…。」


結局は、床に倒れてしまった橙。

看護師、橙の額に手を…。そしてバイタルを…。





…やがて…、

「へっ…???」

目を覚ます橙。

「ここって…???」

腕時計を見ると、夜の8時20分。

「うそ。私…5時間も寝てた…???」

そしてベッドから起きて、部屋のドアを開けると…。


「あ~~。起きたね~~。大丈夫~~???」


橙、辺りをキョロキョロと見ながら、

「あ~~。はい。はい。あ…、あ~~。」




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