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翠と橙(みどりとゆず) vol.150 尋音、「みど~~。大丈夫~~???」

薫郎、バイタルを取っている看護師に、

「看護婦さん…、すみませんけど、バッグの中から僕の携帯…、出してもらっていいですか…???」


看護師、

「他の患者様の迷惑にもなりますから…、通話の方は…。」


「分かってます。ちょっと…メール…見たくって。」



看護師からスマホを受け取って、LINE。当然の如く数件のメール。

翠から始まって万美、尋音、そして呉羽に千慧。そして飛香に礼人。


「さっすがに、来てるね~~。」

…と、思った途端にいきなりLINE。

「おっと~~。わっ!!!」


その時、隣の患者、

「おっ。彼女からメールかぃ…、かかかかか。若いってぇのはいいね~~。」


にっこりと…。50代後半の…男性だろうか…。


そして今度は斜め向かいの患者、

「かかかか。さっきも、えらいベッピンさん…来てたもんなぁ~~。しかも…、良い体…してぇ~~。」


その瞬間、傍の女性にいきなり頭をペン、

「な~に言ってんだか~~。このスケベジジィ。ごめんなさいね~~。変な事言って…。」


丁度、雅樂と同じくらいの年齢だろうか…。


そんな男性と女性にお辞儀をして薫郎、メールを見て、

「なんと、絃からも…。みどから聞いてびっくりしたよ。雅樂じぃも心配してるよ。後で、連絡して。」

そんなメールを見て薫郎、小声で、

「は~~い。」

そして橙にメール。




橙、丁度、渚沙と共にフレバーに着いたところだった。


渚沙、

「ライン…???」


橙、

「はい。……杉浦君…???あっ、スマホ…大丈夫なんだ…。」


「でも…、個室じゃないから…、電話は…無理かも…。」

「うん。」





午後からのジェシカのフロア。


万美、

「まさかね~~。遊馬君が脳梗塞…。そして今度はユッキ…。腹膜炎って…。…みど~~。」

後ろの翠に声を掛けるように。


翠、元気なく、

「…うん。」


尋音、

「みど~~。大丈夫~~???」


そんな尋音に翠、

「へっ…???あっ…。うん。OK、OK。」

そして、頭の中で、

「…ユウマ…。ユッキ…。」





そして仙台では、株式会社フレバー、代表取締役、田島川美耶子、橙に右手を差し出して、

「木葉さん、大変だったわね~~。専務から聞いてびっくりした。」


橙、

「ありがとうございます。田島川社長、そして専務にも、ご迷惑…お掛けしました。」


博陽、橙に椅子に座るように促して。

そして、渚沙を見て、そして渚沙に右手を差して、

「木葉さんを迎えに行ったこちら…。阿川渚沙。これから御社、ジェシカさんと仕事をする…、そのパイプ役をしてもらう、商品企画課長、阿川渚沙です。」


渚沙、

「あらためて。商品企画課長の阿川です。よろしくお願いします。」


丁寧に挨拶する渚沙に、橙も、

「お世話になります。こんな大役、初めてなので、ご迷惑、多々、掛けるようですが、杉浦共々、頑張りますので、よろしくお願いします。」

橙も立ち上がり、渚沙に、そして博陽に、そして、最後に美耶子に丁寧にお辞儀をして。


美耶子、笑顔で、

「うん。お願い、頼りにしてるよ~~。…と、言うか…、楽しみにしてる。ゆずちゃん。」


博陽、

「かかかか。あの日、3人が帰ってから、妙に社長、木葉さん気に入ったみたいで、ゆずちゃん、ゆずちゃんって…。」


橙、いきなり赤くなって、

「え~~~。」


渚沙、にっこりと、

「ふん。」





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