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翠と橙(みどりとゆず) vol.144 橙、救急車の中で薫郎の手を…、「ユッキ…。」

橙、救急車の中で薫郎の手を…、

「ユッキ…。」


まだ、汗を掻き続けている薫郎、辛い表情に、傍にいるる橙に、

「ゆず…、ごめんな…。…つつつつ…。」


橙、

「ユッキ…。」

そして救急隊に、

「すみません。どう…???」


「詳しくは…検査してみないと…。でも…、全力…尽くします。」




蘭、ようやく順番になって、

「すみません、あの…、今、出発した救急車、追いかけてください。北原病院…。」





病院で橙、そわそわしながら…。


そこに蘭、

「お待たせ。」


橙、

「蘭姉ちゃん。」


「うん。…それはそうと…、ゆず、あなた…会社…電話は…。それに、さっき、新しい取引先に挨拶って…。」


その声に橙、いきなり目を見開いて、

「あ―――――――っ!!!!いっけな~~い。」


そんな橙を見て蘭、

「ふふ。やれやれ…。」


橙、慌ててバッグからスマホを…。



「はい、矢萩です。ゆず~~。お疲れ、仙台着いた~~???…あれ…、ユッキは…???」

呉羽。


「木葉です。お疲れ様ですリーダー。…実は……。」



呉羽、スマホで話を聞きながら、その途端、

「え――――――――っ!!!」


いきなり周囲のスタッフたち、

「!!!!!」


いきなり、

「みどっ!!!ユッキ、新幹線で体調悪くなって、今、病院。」


その声に翠、

「えっ!!!」


呉羽、スマホを机に、スピーカーを…。

営業ブースからも…。


呉羽、

「ヤマチっ!!!」


千慧、

「なになに…ユッキ…???」


スマホに呉羽、

「ゆず、とにかく今、病院にいるのね。」


スピカ―を通して橙の声、

「はい。今、診察…???検査…???」


万美、

「どう~~なってんの~~。」


翠、

「なんで…、いつもと変りなく…出てったのに…。」


橙、

「リーダー。私…。」


「うん。とにかく分かった。結果分かったらまた電話頂戴。頼むね。」

「はい。」


ぞろぞろと呉羽の下に集まるスタッフたち。

「ユッキ…。」


翠、

「ゆず、大丈夫。ひとりで…???」


そんな翠の声に橙、

「あれ…???チーフの声…。」


「みんなで聞いてるよ。」

千慧。


橙、

「千慧マネージャー。…あ~~。スピーカー。」


呉羽、

「田島川専務には、私の方から連絡入れとく。」

そして、

「あなたの方も…、後で、連絡入れて、向こうさん…心配するから。」


「はい。分かりました。」

「とにかく…大丈夫ね。頼めるね。」


その声に橙、静まり返って。


翠、

「ゆず!!!…どうしたの…???」


いきなり目に涙溜めて、橙、

「チーフ、チーフ、私…。」


そんな涙声がスピーカーから。スタッフたち、

「ゆず…。」


その時、

「すみません。途中から失礼します。」

いきなり橙からスマホを取り上げて蘭。


橙、

「蘭…姉ちゃ…。」


スタッフたち、

「!!!!…誰…???」


目をパチクリさせて呉羽、

「あ…、あの…???…どちら…様…???」


蘭、

「申し遅れました、木葉橙の姉の、久留須蘭と申します。」


スタッフたち、

「え~~~~???ゆずの…お姉さん…???」


蘭、

「どうやら…みなさん、スピーカーで聞いているようで…。」


呉羽、

「久留須…蘭…???…あれ…???どっかで…聞いた…???」

千慧を見ながら…。


「お世話様です。週刊シャンディアの、久留須です。」


その瞬間、呉羽、

「あっ!!!!思い出した。週刊シャンディア、久留須。ベテラン記者。」

そして呉羽、

「お世話様です。ジェシカの矢萩呉羽です。」


「矢萩リーダー。お世話様です。ご無沙汰しております。」

「え~~~。久留須さん…、ゆずのお姉さん。」


蘭、にっこりと…、そして橙を見て、

「はい。」






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