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翠と橙(みどりとゆず) vol.137 「かかかか。また、同じかぃ。」薫郎である。

そして6人が病院のエントランスのドアを開けて外へ。


万美、

「あっ。」


翠も尋音も、そして橙に飛香、立て続けに、

「あっ。」


そして翠、

「ぷっ。同じじゃん。」


6人の目の前に現れた男性。

「かかかか。また、同じかぃ。」


薫郎である。


「いや…、ほら、昨日、遊馬君、意識戻ったって聞いたから…。俺も…仕事帰りに…。」


万美、尋音、

「さっすが~~。」


飛香、

「や~~る~~。」


橙、

「ユッキ先輩、サンキュ~です。」


薫郎、

「おぅ。…で…???」


翠、

「本人に…会ってみる…???…私たち…、会って、もう…帰るとこ…。」


その翠の声に薫郎、

「あ~~いや…。みんなが…会って…、それから…俺が…行っても…。なんか…。」


尋音、

「ぷっ。うん。ベッドの中、元気な顔…してた。…多分…、体は…、麻痺だね…。動かしてなかったから…。」


「ふん。そっか。…んじゃ…、また…日…改めて…。うん。」


柴乃、

「じゃ~~。私は…ここで…。」


翠、

「あ~~。ありがとうござました。」


万美、尋音、飛香、柴乃にお辞儀をして、

「ありがとうございました。」


薫郎、

「…ルッポラの人…。」


翠、

「うん。お見舞い…来てくれてた。」


「そっ。」


橙、

「柴乃さん、ありがと。」


「また、お店…おいで~~。」

手を振りながら柴乃。



「それにしても…。遊馬君のお母さん、初めて見た。」

万美。


「うんうん。」

尋音。

「綺麗な人~~~。ね~~~。」


そんな尋音ににっこりとしながら橙。


尋音、

「あはっ、ゆず…。」


橙、

「何だか、優しそうなお母さん。」

そこまで言って、少しニタニタする橙。


「何々……???ゆず~~。」

尋音。


そんなふたりを見て翠、唇を絞って、目をパチクリと…。


橙、

「何だか、好きになれそうな、お母さん。」


尋音、

「え~~~???」


万美、

「ほぅ~~。かかか。良かったじゃ~~ん。」


そんな橙と尋音、そして万美を見ながらの翠、微笑みながらも、少し困った表情で…。

先ほどの巽の母親の話が…頭の中で…。

「さて。帰ろ。」


歩きながら薫郎、

「ゆず~~。」


薫郎の後ろで橙、

「ん~~???はい。」


「来週早々、また仙台に行くことになった。あらためて、ご挨拶に…だ。」


いきなりビクンとして橙、

「あ…、はい。分かりました。ありがとうございます。」

一瞬、頬を赤らませる橙。


薫郎、

「今度は、緊張する事は…、ないだろ。かかかか。」


翠、そんな薫郎に、

「ん~~???緊張…???」


薫郎、

「あっ、いや…。なんでもない、こっちの話。」

そして、思わず、

「くっ。」


後ろで橙、仙台に行ってた時の事を飛香に、

「山根マネージャー、ものすんごい、かっこ良かったの。だって…。」


橙の話を聞きながら飛香も、

「うんうん。そうそう。……。」







開店の準備をしながら絃、

「今日は、みどさんたち、病院、お見舞いか~~。」


雅樂、

「あ~~。みんなで行ってんじゃねえかぁ~~。」


「私、その…遊馬さんって人、知ってる。」

「へっ…???店…来た時、あんのか…???」


そんな雅樂の声に、

「うん。…って…いうか~~。単に…立ち寄ったって感じ…。」


仕込みも終えて、手を洗いながら雅樂、

「へっ…???立ち寄っただけ…???なんでぃ、そりゃ…???そんな…人…???ん~~???」





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