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翠と橙(みどりとゆず) vol.136 「逢坂さん…ちょっと…いいかしら…???」

数分後、翠、

「じゃ、遊馬君、また来る。」


巽、

「ありがと。うん。」


そしてひとりひとり、病室から…。


廊下に出て、知美、

「ありがとうございました。」


柴乃、

「いいえ…。また伺います。」


翠、

「おかあさん、しっかりね。」


知美、丁寧にお辞儀をして。


そして6人が廊下を…。


知美、

「あの…。逢坂さん。」


翠、振り返り、

「はい…???」


知美、翠を手招き。


翠、頭を傾げながら、

「はい…。」

万美たちに振り返り、

「先…行ってて。」



そして知美、病室のすぐそばで翠に、

「逢坂さん…ちょっと…いいかしら…???」


翠、

「あっ、はい…。何か…???」






廊下を歩きながら柴乃、

「とにかく良かった~~、巽…意識戻って。ゆず~~。」

橙の顔を見てにっこりと。


橙、

「うん。」


万美、

「ゆず、心配しちゃってたもんね~~。」


尋音、

「会社じゃ、いきなり、気を失ってたから…。」


飛香、

「うそっ。」


柴乃、

「ほんと~~???」


尋音、

「みんなで抱えて、ラウンジまで運び込んだくらい。」


柴乃、

「う~~っわ。」


飛香、

「そんなだったんだ~~。」


橙、

「えへへへへ。お恥ずかしながら…。」



病院の総合案内まで…。



万美、

「あ~~れ…、みど…遅いな~~。ちょっと、待ってようか…。」


尋音、

「うん。」

そして、顔をエレベーターの方に、

「あっ、来た来た。」



「待たせてごめん。」

翠、

「さ、帰ろ。」


万美、

「なんだったの…巽君のおかあさん…???」


そんな万美に翠、

「ふん…???んんん…。」

そして、

「ぷっ。実は~~。電話番号…教えてくれって…???」


万美、尋音、

「はい…???みどの…電話番号…???」


万美、

「…なんで…また…???」


そんな万美に翠、両手をひらひらとさせて、

「いや…。そんな…???それ…私に訊く~~…???」


万美、

「まっ、いっか~~。」





病室に戻って知美。巽に、

「みなさん…帰った。」


巽、

「うん。」


「みなさん…良い方たちね~~。」

「あぁ。」


「職場の人たちでも…、ないのに…。」


そんな母親の声に巽、

「えっ…???あぁ…。いや…。」


「今度は…あの時みたいな…、事…、ならなきゃ…いいけど…。」


「あの時の事…???」

そして、かつて付き合っていた女性の事を思い出して巽、

「あ~~。あれ…か…。」

そして笑いながら、

「…な訳…ないよ。絶対に…。」


「ふ~~ん。…と言う事は…???」

「えっ…???」


「ふん…???ふん。まっ、いいんじゃない。」


そんな母親に巽、

「なんだよ、なんか…言いたい…???」


「いいえ…、別に~~。ちょっとかあさん、ジュース、飲んでくるわ。」

「あぁ…。」


母親が病室から外に。


巽、

「ふ~~。」

そして、両腕を布団の上に、

「みど、来てくれたなぁ~~。それに、みんな…。」

冷蔵庫の上に置かれた籠に盛られた果物を見ながら…。




廊下の自販機から缶ジュースを出す知美。


「おぅ、かあさん。」

達樹。


「あら、おかえり。今、巽のお知合い、綺麗処、帰ったとこ。」

「綺麗…処…???」




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