表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
125/128

翠と橙(みどりとゆず) vol.126 会社のドアの前。少し躊躇するように翠。

会社のドアの前。少し躊躇するように翠。

そんな翠の背中を薫郎。


…が、その手が背中に触れる前に、前に進む翠。


薫郎、少し顔を緩めて、

「ふ~~ん。」


翠、既に出社しているスタッフに、

「おはよ~~。」


スタッフたち、

「おはようございます。」


当然ながら、椅子をスライドさせて万美、

「おかえり~~。」


翠、

「ただいま~~。」


「…って、何々、全然連絡ないし、ライン送っても、既読にならないし~~。どいう事~~???」


翠、かなり真剣な表情で…、

「ごめん…。万…。後で話す。」


万美、そんな翠に、

「あっ…、はい…???へっ…???」


そして、そのままフロアの奥の呉羽の下に。机の前で翠、

「おはようございます。矢萩リーダー。」


呉羽、机の書類に目を通していたところ、翠の顔を見て、

そのまま椅子から立ち上がった。そして、ゆっくりと翠に近づき、

そのまま翠を抱きしめる。

「お疲れ。お帰り。とにかく頑張った。うん。怖かったでしょう~~。」


その言葉が、翠の今までの心持を一気に溶かしてくれた。

そして、一気に涙が流れて、

「コバ…ちゃん…。」


その光景を見ていたスタッフ一同、「!!!!!」

「へっ…!!!」

「えっ…???」

「何…???」

「みど…???」

「どうしちゃった…???」

「まさか…挨拶…失敗…???」


万美、

「みどっ!!!」


ドアを開けて出社してきた尋音、橙、

「えっ…???」

「はれ…???」


呉羽、翠を抱きしめながら、

「うんうん。ユッキから、話は聞いてる。分かってる。分かってる。うん。」


涙を流しながら翠、何度も頷く。


尋音、万美に、

「ねね、みど…どうなってる…???」


そんな万美も…両手を上げて首を振る。

「サッパリ。」


呉羽、翠の両肩を両手で、

「みど。大丈夫…???しっかりして。」


そんな呉羽の声に、翠、ゆっくりと、静かに深呼吸して。

震える体で、

「はい。…大丈夫です。だから、ここに来たんだもん。」


「うん。」


そして呉羽、周囲を見回して、

「みんな…、もう揃ってる~~???」


そんな呉羽の声に、あちらこちらから、

「あ~~。はい。」


「じゃ、ちょっと早いけど…、ミーティング、始めるよ~~。」


スタッフ一同、

「はい。」

そして、呉羽の下に。


翠の肩を抱くように万美。

「みど、どうした~~???」


呉羽、

「ウチの新規取引先になった名古屋の総合デパート、ロンド。昨日、チーフの逢坂翠から、その担当になってもらって、挨拶に行ってもらった。」


スタッフ全員頷く。


「そして、ロンドからも歓迎されたらしいの。だから、これからますますロンドの仕事、増えてくると思う。」


スタッフの誰か、

「えっ…???じゃあ、みど…の…。どうしちゃったの…???」


呉羽、続ける。

「ただ…。その帰り…。ある出来事が起きた。」


その声にスタッフたち、

「ある…出来事…???」

「出来事って…???」

「何…???」

「何々…???」


「出来事は…東京駅で…。」

呉羽、両手を動かしながら…。


万美、

「東京駅で…???」


呉羽、翠の顔に視線を…。

翠、コクリと…。


「実は…、あまりにも、偶然なんだけど…。名古屋への往復の中で、逢坂翠と内容は別なんだけど、行動を共に出来た人物がいたの。」


スタッフたち、

「行動を共に出来た…人…???」

「誰よ一体…???」

「何…その偶然って…???」

「誰々…???」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ