翠と橙(みどりとゆず) vol.100 某結婚式場のガーデンにて開かれるコレクション。
某結婚式場のガーデンにて開かれるコレクション。
その会場に入っての翠。既に会場前には列が出来ている。
結婚式場の中をゆっくりと歩きながら、いろんなところを眺めて翠、
「ふ~~ん。こんなところでの、結婚式…かぁ~~はははは。」
少しだけ、ほくそ笑みながら…。
そして、ガーデンへの入り口、いきなり、「きゃ~~。」と言いながら、
並んでいるひとりの女性に2人の女性が手を振りながら…、
「久しぶり~~。並んでるんだね~~。」
そして、その女性もニッコリと。
翠、
「最後列は…。…っと、こっちか…。」
天井の造りを見ながら、フライヤーも見ながら…。
最後列に体を振り返った…。その時に、誰かにぶつかった感触、
「わぁ…。すみません。」
相手も、
「おっと。ごめんなさい。」
そしてお互いに謝って、お互いの顔を…。
翠、
「へっ…???」
相手、
「わお。」
「あはっ。かかかかか。うそ…。」
「あ…れ~~。かかかか。マジで…???」
「うん。うんうんうん。えっ…なんで…???」
「あっ。いや…、なんでって言われても…、こっちも困るんだけど…。」
「今日…、仕事…???」
「うん。僕…早番…なんだ。…で、さっき、仕事終わって…、ここ…直行。」
翠、目をパチクリさせながら…。
「こういう…ところ…、来るの…???」
「いや~~。実際…。初め…て…。」
頭を掻きながら。
翠、
「かかかか。おんもしろ~~い。」
「逢坂…さんは…???」
「うん。私は、たま~~に。…ね。…けど…、んもう~~。び~~っくり。遊馬君に会うなんて。」
「こっちもですよ。まさか、逢坂さん…いるとは…かかかか。」
「…で…、遊馬君…ひと…り…なの…???」
「えぇ…、まぁ…。はい。なんでか分かんないけど…、お昼にこれ、渡されちゃって。」
翠に招待状を見せる巽。
翠、
「ふんふんふん。これ…招待状。…ふん。へぇ~~。ルッポラの店長、関口恵と…何か…???」
その声に巽、
「多分…、良く…お店…使ってもらってるから…。」
「あ~~ん。そっか~~。それなら納得。ルッポラ、お客様に…人気だもんね。」
「いやいやいや。…でも、ありがとうございます。…でも、今日、夕方から店長以上の会議が急に入ってしまったらしく…。」
翠、
「な~~るほどね~~。」
列が少しずつ短くなっていく。
「逢坂さんも…ひとり…???」
巽。
翠、
「ふん。そう。」
そして鼻に指を当てて、
「くっ。本当は、ウチ、関口恵の担当、私じゃないのよ。まっ、一応、ふたりで担当はしてるんだけど…メインの担当者が、ただいま、子育て真っ最中で…。…今頃、保育園に迎えに行って、家事にまっしぐら。」
巽、
「へぇ~~。」
「そんな人に、コレクションに行け。な~んて…言えないでしょ。」
「ですよね~~。」
ようやく、招待状を係りに差し出して二人ともに、会場入り。
大凡…女性が8割。
その中で、男性は…と言うと、殆どがファッション関係のビジネスマン。そしてカメラマン。
一般の男性はまず、見掛けない。そんな中での巽、自然に女性たちからの視線。
その理由が、巽の身長である。185センチ。
そして、身に着けている服装も…、まんざら…でもない。
翠、
「ぷっ。」




