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七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす  作者: 蒼月よる


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第一部総括

 航路上で、イオナは第一部で獲得したものを整理した。


 一、災害前公開の原則。

 二、避難導線の平時訓練。

 三、保持者残留前提設計の拒否。

 四、妨害記録の制度化。

 五、港間連携テンプレート。


 どれも派手ではない。

 だが派手な勝利より再現性が高い。


 ガルムが総括紙を覗き込む。


「この五つ、レフカでも最初に確認する。基準線を失うと崩れる」


 イオナは頷いた。


「了解。最初の会議で共有する」


 メラはデルガに残っている。

 それでも彼女の言葉は紙端に残っていた。


 『戻る導線を切るな』


 船首に立ったイオナは、曇り空の先を見た。

 次はレフカ中枢。規模も敵も一段大きい。


 それでも原則は変わらない。


 公開を先に。

 判断を後に。

 列を切らさない。


 総括の末尾に、彼女は新しく一節を足した。


 『中枢域初動: 到着四十八時間は観測塔確認・掲示地点確保・照会流路整備を優先』


 遠征先で迷ったときは、最初の四十八時間を見ればいい。

 最初を決めておけば、焦りが手順を壊しにくい。


 彼女は総括紙を閉じ、外套の留め具を締めた。

 次の局面は、もう始まっていた。


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