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七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす  作者: 蒼月よる


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中央公開質疑

 中央監察府はついに公開質疑を受け入れた。


 条件は厳しい。発言時間制限、質問数制限、提出資料の事前審査。

 それでも非公開よりは、はるかにましだった。


 会場は中央会館の小ホール。

 イオナは壇上へ立ち、冒頭で定義を置く。


「本件は単一港の誤判断ではなく、雛形文書の横展開による系統問題です」


 中央側審査官が問う。


「調整会は公式組織ではない。仮称に基づく追及は不適当では」


 イオナは差分表を示した。


「名称は仮称でも、文書流路は実在します。流路を否定するなら、この受領印を説明してください」


 審査官は沈黙した。


 質疑は三時間で打ち切られた。完全な勝利ではない。

 だが中央議事録に「流路説明未了」という文が残る。


 帰路、ガルムが言う。


「押し切れはしなかったが、押し戻されもしなかった」


 イオナは頷いた。


「次は構成員名簿を取る」


 夕方、デルガへ戻る前に三人は議事録控えを確認する。

 誤字が一つでもあれば、後で意味を変えられる。公開質疑の終わりは、閉会ではなく記録確定だった。


 翌朝、中央公開質疑の要点は四港掲示板へ同時掲示された。

 議事録の文言が公開文と一致しているか、メラが最後まで照合し、ガルムが配達時刻を記録する。


 言い回し一つで意味が変わる局面では、公開速度と同じだけ文言精度が重要だった。


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